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            Windows Media Player用の動画ファイルを再生するには
            北浦訓行 
              2003/5/8 
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       Windows Media Player用の動画ファイル(拡張子が.wmvのファイル)を再生するには、MPlayerという再生ソフトを使うといいだろう。MPlayer(http://www.mplayerhq.hu/)は、CUIとGUI両方の顔を持つ多機能な動画再生ツールで、MPEG、AVI、ASF/WMA/WMV、QT/MOV/MP4をはじめとする多くのファイル形式に対応している。ここでは、MPlayerの最新ソースファイルをダウンロードしてインストールする方法を説明する。
      
 MPlayerのインストールは、以下の手順で行う。 
        
          - 関連ファイルのダウンロード
           
          - Win32コーデックのインストール
           
          - MPlayer本体のインストール
           
          - MPlayer用フォントのインストール
           
          - スキンのインストール
 
        
      
       最初に、MPlayerに必要なファイルをダウンロードする。MPlayerのWebサイトにある[DOWNLOADS]のリンク(http://www.mplayerhq.hu/homepage/design6/dload.html)をクリックすると、ダウンロードページが表示される。ここでダウンロードするのは、以下のファイルだ。 
        
          - MPlayer v0.90 source(MPlayer-0.90.tar.bz2)
           
          - Win32 codecs(win32codecs.tar.bz2)
           
          - Fonts & symbols packages for OSD(font-arial-iso-8859-1.tar.bz2)
           
          - Blue(Blue-1.0.tar.bz2)
 
        
      
       MPlayer本体をインストールする前に、コーデックをインストールする。ダウンロードしたファイル(win32codecs.tar.bz2)を展開すると、win32codecsというサブディレクトリが作成される。その中にコーデックのファイルが展開されるので、win32codecsのサブディレクトリごと/usr/local/libに移動する。
      
         
          $ tar jxvf win32codecs.tar.bz2 
            $ su ←rootでログイン 
            Password: 
            # mv win32codecs /usr/local/lib | 
        
      
       次に、MPlayer本体をmakeしてインストールする。原稿執筆時点の最新版は、MPlayer-0.90.tar.bz2だ。tarボールの展開と設定ファイルの作成、ソースファイルのコンパイル、実行ファイルのインストールの順に作業をする。
      
         
          $ tar jxvf MPlayer-0.90.tar.bz2 
            $ cd MPlayer-0.90 
            $ ./configure --confdir=/etc/mplayer --enable-gui --with-win32libdir=/usr/local/lib/win32codecs 
            $ make 
            $ su ←rootでログイン 
            Password: 
            # make install | 
        
      
       次に、フォントをインストールする。MPlayerのダウンロードページにはいくつかフォントファイルが用意されているが、今回はfont-arial-iso-8859-1.tar.bz2を使用した。
      
         
          $ tar jxvf font-arial-iso-8859-1.tar.bz2 | 
        
      
       上記の手順でファイルを展開すると、14、18、24ピクセルの各サイズのサブディレクトリが作成される。ここでは14ピクセルのフォントを使用するので、font-arial-14-iso-8859-1ディレクトリを~./mplayer/fontにコピーする。
      
         
          $ mkdir -p ~/.mplayer/font 
            $ cp font-arial-14-iso-8859-1/* ~/.mplayer/font/ | 
        
      
       最後に、スキンをインストールする。MPlayer用のスキンは多数用意されているが、ここではデフォルトのスキンであるBlueをインストールする。まず、スキン用のディレクトリ~/.mplayer/Skinを作成して、そこにファイルを展開する。
      
         
          $ mkdir ~/.mplayer/Skin 
            $ cd ~/.mplayer/Skin 
            $ tar jxvf /tmp/Blue-1.0.tar.bz2 | 
        
      
       次に、初期状態で選択されるスキンを指定する。具体的には、defaultという名前のリンクを作成する。
      
       以上でインストールは完了だ。GUI版のMPlayerは、以下のコマンドで起動する(ちなみに、CUI版はmplayer)。
      
      
      
         
            | 
        
         
          |  Red Hat Linux 9で起動したMPlayer | 
        
      
       なお、再生する動画ファイルを指定する場合は、コントローラの[ディスクオープン]ボタンをクリックするか、MPlayerの再生用ウィンドウを右クリックして、メニューから[Open]を選択する。また、MPlayerでは、DVDビデオを再生することもできる。詳しくは、MPlayerでDVDビデオを再生するにはを参照。
      
      
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