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ギガビットイーサネットカードを使うには(自動認識編) 北浦訓行 |
Linuxでギガビットイーサネットカード(以下GbEカード)を使う場合、ハードウェア設定ツールのkudzuがデバイスを認識できるかどうかによって手順が大きく異なる。当然、kudzuで認識できる場合はドライバも用意されているため、Webサイトからドライバをダウンロードしたり、コンパイルするといった作業は必要ない。ここでは、kudzuで自動認識されるGbEカードを装着したときの設定について説明する。
PCにGbEカードを装着してLinuxを起動すると、kudzuがそれを検出して画面にメッセージが表示される。ここでは、Intel PRO/1000 MT Desktop Adapterを例に取って説明する。
最初に、「Intel Corp.|82540OEM Gigabit Ethernet Controllerが追加された」というメッセージが表示されるので、[Configure]を選択する。すると「Would you like to set up networking?」と表示されるので[Yes]を選択する。[Configure TCP/IP]の画面が表示されたら、[Use dynamic IP Configuration (BOOTP/DHCP)]を選択するか、IPアドレスなどを入力する。
一連の作業が終了すると、起動シーケンスが続行される。Linuxが起動したら、rootでログインしてifconfigコマンドを実行する。マザーボードに100BASE-Tのネットワークコントローラが搭載されているPCを使っているときは、以下のようにeth0とeth1が動作しているはずだ。
# ifconfig |
100BASE-Tのeth0を使わないときは、以下のコマンドで停止させる。
# ifconfig eth0 down |
ifconfigコマンドを実行すると以下のようになり、eth0が停止したことが確認できる。
# ifconfig |
次に、次回起動時にeth0が有効にならないように、/etc/modules.confを書き換える。
alias eth0 8139too ←この行を削除 |
そして、eth1と定義されている部分をeth0に書き換える。
alias eth1 e1000 ←kudzuによって追加された行 |
↓ |
alias eth0 e1000 |
これで、次にLinuxを起動すると自動的に1000BASE-Tで通信できるようになる。
Linux起動時にkudzuを実行しないように設定している場合(Linuxの起動時間を短縮するには参照)、ハードウェアの追加が検出されない。その際は、Linux起動後にrootでログインして、kudzuをコンソールから起動する。
# kudzu |
Linux起動後にkudzuでGbEカードを認識した場合、eth1を手動で起動しなくてはならないので、以下の手順でeth1を起動してeth0を停止する。
# ifconfig eth1 up |
/etc/modules.confを書き換える必要があるのは、kudzuが自動的に起動する場合と同じだ。
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