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AntiVirでリアルタイムスキャンを行うには(Fedora Core 2編)
北浦訓行
2004/8/5
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AntiVirでリアルタイムスキャンを行うにはで説明したとおり、AntiVirでリアルタイムスキャンを行うにはDazukoをインストールする必要がある。ところが、DazukoはカーネルパラメータのSELinuxがEnableになっているとモジュールをロードできない。そのため、デフォルトでSELinuxがEnableになっているFedora Core 2では、Dazukoが利用できない。Fedora Core 2でリアルタイムスキャンを行うには、カーネルを再構築する必要がある。
カーネルのソースコードをインストールしていない場合は、以下の手順でインストールする。
# yum install kernel-sourcecode |
Fedora Core 2のカーネルの再構築は、Fedora Core 2でカーネルを再構築するにはで説明した手順で行う。具体的な手順は以下のとおりだ(ここではkernel 2.6.6-1.435.2.3を利用)。
注:カーネルの再構築に失敗するとシステムが起動しなくなる可能性があるため、バックアップを取るなどの措置を行い、自己責任で行っていただきたい。 |
Makefileをバックアップしたら、以下のように修正する。
# cd /usr/src/linux-2.6.6-1.435.2.3/
# cp Makefile Makefile.org |
XTRAVERSION = -1.435.2.3custom |
↓ |
XTRAVERSION = -1.435.2.3-Dazuko |
#export INSTALL_PATH=/boot |
↓ |
export INSTALL_PATH=/boot |
再構築環境の初期化を行い、設定ファイルを作成する。
# make mrproper
# cp configs/kernel-2.6.6-i686.config .config
# make gconfig |
gconfigで修正するパラメータは2カ所ある。[Security options]−[Enable different security models]の[Default Linux Capabilities]と、[NSA SELinux Support]だ。[Default Linux Capabilities]は「MODULES」に、[NSA SELinux Support]は「DISABLE」に変更する。
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gconfigの画面 |
カーネルのコンパイルとインストールを行う。
# make bzImage && make modules
# make modules_install
# installkernel 2.6.6-1.435.2.3-Dazuko arch/i386/boot/bzImage System.map |
以上でカーネルの再構築は終了だ。システムを再起動して、再構築したカーネルでFedora Core 2を起動する。後は、AntiVirでリアルタイムスキャンを行うにはで説明した手順でDazukoとAntiVirをインストールすればいい。
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