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Samba 3.0でごみ箱を使うには 北浦訓行 |
Samba 3.0には、標準でごみ箱機能がある。ごみ箱機能は、ファイル削除が行われるとそのファイルをあらかじめ指定しておいたディレクトリ(ごみ箱)に移動する。ごみ箱からファイルをコピーすれば、後で元の状態に戻すことができる。
Samba 3.0でごみ箱機能を使用するには、/etc/samba/smb.confの[global]セクションに以下の設定を追加する。
[global] |
後は、必要に応じて各共有ディレクトリのセクションにオプション設定を行う。オプションの内容は以下のとおり。
オプション
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内容
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recycle:repository | 削除されたファイルの移動先ディレクトリ |
recycle:keeptree | ディレクトリ構造を維持してごみ箱に移動するか否か |
recycle:versions | 同名のファイルがごみ箱にある場合、別名(「Copy #x of ファイル名」)で保存するか否か |
recycle:touch | ファイルがごみ箱に移されたときに、ファイルのアクセス日を変更するか否か |
recycle:maxsize | ごみ箱に移動するファイルの上限をbyte数で指定 |
recycle:exclude | ごみ箱に移動せず即座に削除するファイルを指定 |
recycle:exclude_dir | 指定したディレクトリからファイルが削除された場合、ごみ箱に移動せず即座に削除 |
recycle:noversions | recycle:versionsの反対。両方のオプションを設定すると、こちらが優先される |
以下は、設定の一例だ。
[home] |
設定が終わったら、Sambaを再起動する。
ちなみに、全共有ディレクトリで同じ設定を使用する場合は、上記の記述を[global]セクションに行うことも可能だ。ただし、共有ディレクトリの場合はごみ箱用のディレクトリをあらかじめ作成しておき、パーミッションを777に設定しておく必要がある。
注:Fedora Core 3で確認したところ、recycle:exclude_dirオプションは期待した動作をしなかった。 |
なお、ごみ箱に移動されたファイルは、ユーザーが明示的に削除するまでそのまま保存される。Samba 3.0のごみ箱の中身を定期的に削除するにはなどの方法で、定期的に削除するといいだろう。
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