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Samba 3.0のごみ箱の中身を定期的に削除するには

北浦訓行
2005/5/12

 Sambaのごみ箱に移動したファイルは、ユーザーが明示的に削除するまでそのまま保存されるので、ハードディスクの空き容量を圧迫する可能性がある。その対策の1つとして、.recycleディレクトリの中身を定期的に削除する方法が考えられる。

 定期的に削除するなら、削除用のシェルスクリプトを作成して、それをcronで定期的に実行する。Fedora Coreなどのディストリビューションには、/tmpのファイルがいつの間にか消えてしまうで説明した、tmpwatchという/tmpにあるファイルを定期的に削除する仕組みがあるので、それを流用すれば簡単だ。

 tmpwatchは/etc/cron.dailyディレクトリに置かれており、毎日午前4時2分に実行される。ディスクの空き容量しだいだが、ごみ箱の掃除はそこまでひんぱんに行う必要はないだろう。ここでは週に一度削除の作業を行うことにする。

 まず、/etc/cron.daily/tmpwatchを/etc/cron.weekly/recyclewatchとしてコピーする。

# cp /etc/cron.daily/tmpwatch /etc/cron.weekly/recyclewatch

 次に、/etc/cron.weekly/recyclewatchを編集する。ここでは、noriというユーザーのホームディレクトリにある.recycleディレクトリから、10日間(240時間)アクセスのないファイルを削除するようにした。

/usr/sbin/tmpwatch 240 /home/nori/.recycle

 無条件に削除する場合は、rmコマンドを実行するように指定すればいいだろう。

 なお、Fedora Coreのcronでは、/etc/corn.weekly/のスクリプトは毎週日曜日の午前4時22分に実行されるようになっている。クライアントPCの場合はその時刻に起動していない可能性が高いので、必要に応じて実行時刻を変更しておくといいだろう。

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