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MRTGでハードディスクの温度変化をグラフ化するには 北浦訓行 |
ハードディスクの温度を調べるにはで、hddtempコマンドを紹介した。だが、ユーザーが思いついたときだけ温度を調べてもあまり意味はなく、定期的に実行しなければ異常を発見することはできない。そこで、MRTG(Multi Router Traffic Grapher)を利用してハードディスクの温度変化をグラフ化する。
MRTGは、もともとネットワークリンクのトラフィックロードを監視して、その結果をPNGイメージとHTMLファイルに記録するツールだが、設定を行えばhddtempなどの結果をグラフ化することも可能だ。
Fedora Core 4(FC4)の場合は、MRTGのパッケージが用意されている。インストールされていなければ、
# yum install mrtg |
でインストールできる。
インストールが完了したら、MRTGの設定を行う。FC4の初期設定では、設定ファイルは/etc/mrtg/mrtg.cfgになっている。このファイルを編集して以下の記述を追加する。
Target[hddtemp]: `/usr/sbin/hddtemp /dev/hda | awk '{print $3}'` ←監視対象の設定 |
なお、FC4は初期設定でcronによってMRTGが5分ごとに実行されるようになっている。そのため、MRTGの実行に関して作業を行う必要はない。もし動作しない場合は、cronを再起動するといいだろう。
# service crond restart |
mrtg.cfgに設定可能なキーワードなどについては、MRTGのWebサイト(http://people.ee.ethz.ch/~oetiker/webtools/mrtg/)に説明(英文)があるので参照していただきたい。
Optionsの設定
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内容
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growright | グラフの右端を現時点に設定 |
absolute | 監視対象の平均値を計算しない(値をそのまま利用) |
gauge | 監視対象の差を計算しない(値をそのまま利用) |
nopercent | パーセント表示をしない(値をそのまま利用) |
noinfo | Webページの先頭にデバイス名などを表示しない |
初期設定では、結果のファイル群が/var/www/mrtgに作成されるので、
http://PCのIPアドレス/mrtg/hddtemp.html |
にWebブラウザでアクセスするとグラフが表示される。当然ながら、ApacheなどのWebサーバが稼働している必要がある。
上記の設定で作成されたグラフ |
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