Linux Tips

Evolutionでメールを暗号化/復号するには

北浦訓行
2005/10/20

 GnuPGを使用すれば、電子メールを暗号化して送信したり、受信した暗号化メールを読むことができる。ここでは、Fedora Core 4のEvolutionを例に、メールの暗号化/復号方法を説明する。

 Evolutionの設定を行う前に、ファイル暗号化用の公開鍵を作成するにはで紹介した方法で公開鍵と秘密鍵を作成する。そして、暗号化メールをやり取るする相手と公開鍵を交換して、相手の公開鍵をgpgコマンドでインポートしておく。

$ gpg --import friend.pub

 それから、gpg --list-keysコマンドで自分の鍵のIDを調べる。下の表示例中の太字部分が鍵のIDだ。

$ gpg --list-keys
/home/nori/.gnupg/pubring.gpg
-----------------------------
pub   1024D/E6867A07 2005-10-04
uid                  Noriyuki Kitaura (foobar) <nori@example.jp>
(省略)

 次に、Evolutionの設定を行う。[編集]メニューの[設定]を選択すると[Evolutionの設定]ダイアログボックスが表示される。[メールのアカウント]をクリックして登録してあるアカウント名を選択し、[編集]ボタンをクリックする。

[Evolutionの設定]ダイアログボックス

 [アカウント・エディタ]ダイアログボックスが表示されるので、[セキュリティ]タブをクリックする。[PGP/GPG鍵のID]ボックスに、先ほど調べておいた鍵のIDを入力し、[暗号化したメールを送信する場合は、常にメールを暗号化する]のチェックボックスをオンにする。

[アカウント・エディタ]ダイアログボックスの[セキュリティ]パネル

 設定が終了したら、[OK]ボタンをクリックしてダイアログボックスを閉じる。また、[閉じる]ボタンをクリックして、[Evolutionの設定]ダイアログボックスも閉じる。

 以上で設定は完了だ。送信するメールを暗号化するには、[メッセージの作成]ウィンドウで[セキュリティ]メニューの[PGPによる暗号化]を選択する。

[メッセージの作成]ウィンドウ

 暗号化したメールを送信する場合は、秘密鍵のパスフレーズを入力する必要がある。

 暗号化されたメールを受信した場合、そのメールを開くと秘密鍵のパスフレーズの入力を求められる。正しいパスフレーズを入力すると、暗号化されたメールが自動的に復号される。

復号されたメール

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