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1組のマウスとキーボードを複数のPCで共有するには(サーバ編) 北浦訓行 |
1組のマウスとキーボードを複数のPCで共有するにはで、「Synergy」というツールを使って1組のマウスとキーボードを複数のPCで共有する方法を紹介した。
上記のTipsではWindowsマシンに接続したキーボードとマウスでLinuxマシンを操作できるようにしたが、今回はLinuxマシンに接続したキーボードとマウスを使ってWindowsマシンを操作できる方法を説明する。つまり、Fedora Core 4(FC4)マシンを「プライマリ・スクリーン」、Windowsマシンを「セカンダリ・スクリーン」にする。
最初に、SynergyをダウンロードしてFC4とWindowsにそれぞれインストールする。ダウンロードする。ここまでは、1組のマウスとキーボードを複数のPCで共有するにはの手順と同じだ。
各マシンにSynergyをインストールしたら、プライマリ・スクリーンおよびセカンダリ・スクリーンの設定を行う。まず、プライマリ・スクリーンにするFC4から設定する。Linux用のsynergyは、/etc/synergy.confという設定ファイルを作成する必要がある。サンプルの設定ファイル(/usr/share/doc/packages/synergy/synergy.conf)を/etcにコピーするといいだろう。ただし、/usr/share/doc/packages/synergy/synergy.confは書き込み禁止属性が付いているので、書き込みを許可しておく。
# cp /usr/share/doc/packages/synergy/synergy.conf /etc |
そして、/etc/synergy.confを編集してプライマリ・スクリーンとセカンダリ・スクリーンの設定を行う。
section: screens |
上記の例を参考に、「screen1」や「screen2」の部分にホスト名を入力する。例えば、FC4マシンのホスト名が「Linux」、Windowsマシンのホスト名が「Windows」の場合、/etc/synergy.confは以下のようになる。
section: screens |
なお、linksセクションは「right」「left」以外に、「up」「down」を指定することも可能だ。
設定が終わったら、synergysコマンドを実行する。オプションなしでsynergysコマンドを実行すると、デーモンモードで起動される。最初けはまず正常に接続できるかどうかを確認するため、-fオプションを付けてフォアグラウンドモードで起動した方がいいだろう。
$ synergys -f |
ちなみに、--helpオプションでヘルプを表示させることができる。
続いて、セカンダリ・スクリーン側の設定を行う。[スタート]メニューからSynergyを起動し、設定用のダイアログボックスを表示させる。Windowsがクライアントとなるので[Use another computer's shared keyboard and mouse (client)]をオンにし、[Other Computer's Host Name]にプライマリ・スクリーンマシンのホスト名(ここでは「Linux」)を入力する。
Synergyの設定ダイアログボックス(Windows) |
以上で、セカンダリ・スクリーン側の設定は完了だ。以降の操作方法については、1組のマウスとキーボードを複数のPCで共有するにはを参照していただきたい。
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