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Fedora Core 4をFedora Core 5にアップグレードするには 北浦訓行 |
Fedora Core 5(FC5)がリリースされた。最新のプログラムを採用するというポリシーを持つFedora Coreらしく、カーネル2.6.15、GCC 4.1、GNOME 2.14などが採用されている。また、
- 多言語入力システムをSCIM+Anthyに変更
- デスクトップのデザインを一新
- デスクトップ検索ツール「Beagle」を搭載
- パッケージマネージャ「Pirut」を搭載
など、デスクトップOSとしての使い勝手向上も図られている。
ここでは、これまで使用してきたFedora Core 4(FC4)をyumコマンドでFC5にアップグレードする方法を説明する。
注:この方法は、アップグレードのために膨大なパッケージをダウンロードしなければならないため、非常に時間がかかる。また、依存性などの関係でアップグレードに失敗する可能性もある。基本的には、ISOファイルをダウンロードしてCDまたはDVDを作り、クリーンインストールすることをお勧めする。 |
まず、古いカーネルが残っているとアップグレードが失敗する可能性があるため、yum-utilsをインストールしておく(古いカーネルを削除するには参照)。
# yum install yum-utils |
次に、アップグレードに必要なパッケージ(fedora-release-5-5.noarch.rpm:リポジトリの変更などを行う)をインストールする。下記の場合は、理研のミラーサーバからインストールしている。
# rpm -Uhv ftp://ftp.riken.go.jp/Linux/fedora/core/5/i386/os/Fedora/RPMS/fedora-release-5-5.noarch.rpm |
国内のミラーサーバでFedora Extrasを使うにはの設定を行ってyumのリポジトリとして国内のミラーサーバを指定している場合、リポジトリのファイルが書き換えられる。必要に応じて/etc/yum.repo.dディレクトリのファイルを変更する必要があるだろう。もちろん、変更しないで実行することも可能だ。その場合は、世界中のミラーサーバからランダムに接続先が選択される。
以上の準備ができたら、以下のコマンドを実行してアップグレードを開始する。
# yum -y upgrade |
筆者の環境では、アップグレード中にinitscriptsとkuzdu関連のエラーが表示されて、処理が中止された。その場合は、古いカーネルを削除するとアップグレードできることがある。以下のコマンドで古いカーネルを削除できる。
# package-cleanup --oldkernels |
ただし筆者の環境では上記のコマンドで削除できなかったため、/bootにある旧バージョンのカーネルを調べて、
# rpm -e kernel-2.6.11-1.1369_FC4 |
のようにして削除した。これによって、
# yum -y upgrade |
が成功した。
処理が終わったらシステムを再起動する。ランレベル5にしている場合は、以下のようなログイン画面が表示されるはずだ。
FC5のログイン画面 |
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