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LDAPサーバへエントリを追加するには 北浦訓行 |
LinuxでLDAPサーバを構築するにはでは、LDAPサーバの基本的な設定とデーモンの起動までを説明した。ここでは、データベースに最初のエントリを作成する方法を説明する。
編注:LDAPサーバの構築については、 「Linux管理者への道」 LDAPによるパスワードの一元管理 「Apache 2.0運用・管理術」 Apacheで作るファイルサーバ(LDAP認証編) も参照。 |
まず、以下のようなエントリ追加用ファイル(entries.ldif)を作成する。
# Organization for Example Corporation ←コメント |
エントリファイルを作成したら、ldapaddコマンドで登録する。
# ldapadd -f entries.ldif -x -D "cn=Manager,dc=example,dc=com" -w パスワード |
-fオプションは、標準入力の代わりに設定用のファイル(ここではentries.ldif)を指定する。-xはSASL(Simple Authentication and Security Layer)ではなく、シンプルな認証を使用するためのオプションだ。そのため、-wコマンドで認証用のパスワードを指定する必要がある。ここで指定するパスワードは、LDAPサーバ構築時にslappasswdコマンドで入力したパスワードになる。-Dオプションは、コマンドの実行に際して使用するユーザー権限を指定する。
以上で、最初のエントリが作成されたはずだ。確認のため、登録したエントリを検索してみる。エントリを検索するには、ldapsearchコマンドを使用する。
# ldapsearch -x -b 'dc=example,dc=com' |
-xはldapaddコマンドの-xオプションと同じで、シンプルな認証を使用するオプションだ。ただし、LinuxでLDAPサーバを構築するにはの設定(/etc/openldap/slapd.conf)で、全ユーザーに対して読み出しを許可しているため、パスワードの入力などは必要ない。-bは、検索対象となるデータベースを指定するオプションである。
上記の実行例では、ldapaddコマンドで登録した2つのエントリが表示されているのが確認できる。
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