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RPMパッケージを展開するには 北浦訓行 |
RPMパッケージからファイルを取り出すにはでは、RPMパッケージをcpio形式のアーカイブファイルに変換し、そこからファイルを取り出す方法を説明した。しかし、この方法では、ファイル形式の変換処理が発生するため、入力するコマンドが長くなる。単にRPMファイルを展開するだけであれば、rpmdev-extractコマンドを使用した方が簡単である。
rpmdev-extractコマンドは、rpmdevtoolsというパッケージに含まれている。Fedora Coreの場合、パッケージがFedora Extrasにあるのでyumコマンドでインストール可能だ。
# yum install rpmdevtools |
rpmdev-extractコマンドは、引数で指定されたRPMファイルを展開する。単に展開するだけであれば、オプションは不要だ。
$ rpmdev-extract ntfsprogs-1.13.1-1.i586.rpm |
オプションを指定することにより、rpmdev-extractコマンドの挙動を変えることもできる。
オプション |
意味 |
-q |
展開時にファイル名などを出力しない |
-f |
ファイルが存在する場合に、強制的に上書きする |
-C DIR |
指定したディレクトリに展開する |
-h |
ヘルプメッセージを表示する |
-v |
rpmdev-extractコマンドのバージョン情報を表示する |
ちなみに、rpmdev-extractコマンドはRPMファイルだけでなくACE、DED、ARJ、CPIO、LZH、RAR、TAR、ZIP、JARなどのファイル形式も展開できる。
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