Linux Tips

Fedora Core 6を自動的にアップデートするには

北浦訓行
2006/11/30

 Fedora Core 6(FC6)以前のバージョンでは、yumをサービスとして起動しておけば最新版のパッケージを自動的にインストールすることができた(Fedora Core 1を自動的にアップデートするにはを参照)。しかし、FC6ではこの方法が使用できない。ここでは、FC6を自動的にアップデートする方法を紹介する。

 FC6では、「yum-updatesd」というサービスが更新用パッケージの有無を確認している。もし、パッケージの更新がされていれば、その旨をデスクトップに表示する(注)

注:実際に画面表示を行っているのは、「puplet」というプログラムである。

 また、yum-updatesdにはパッケージの自動更新機能が備わっている。しかし、デフォルトのままだと更新パッケージの有無を通知する機能しか使えない。パッケージの自動更新を行うには、yum-updatesdの設定を変更する必要がある。

注:FC6のインストールで導入されるyum-updatesdの初期バージョン(yum-updatesd-3.0-6)では、自動更新機能が動作しない。この機能を使用するには、yum-updatesd-3.0.1-2.fc6以上にアップデートする必要がある。

 以下のように、yum-updatesdの定義ファイル/etc/yum/yum-updatesd.confを修正すれば、アップデートに関する設定が変更できる。

[main]
# how often to check for new updates (in seconds)
run_interval = 3600 ←アップデートの有無を調べる間隔(秒)
# how often to allow checking on request (in seconds)
updaterefresh = 600 ←リクエストによるチェックを許可する間隔(秒)

# how to send notifications (valid: dbus, email, syslog)
emit_via = dbus ←通知先の設定(dbusはpuplet経由、emailはメールによる通知、syslogはsyslogへ記録)

# automatically install updates
do_update = no ←アップデートの自動インストールを行う場合は「yes」
# automatically download updates
do_download = no ←アップデートの自動ダウンロードを行う場合は「yes」
# automatically download deps of updates
do_download_deps = no ←アップデートの依存性チェックを行う場合は「yes」

 修正が完了したら、yum-updatesedかシステムのどちらかを再起動して設定を反映させる。

Linux Tips Index



 Linux Squareフォーラム Linux Tipsカテゴリ別インデックス
インストール/RPM ブート/ブートローダ
ファイル操作 環境設定
ユーザー管理 コンソール/ターミナル
X Window System セキュリティ
トラブルシューティング 他OS関係
ネットワーク ハードウェア
Webサーバ Samba
GNOME KDE
OpenOffice.org エミュレータ
ソフトウェア そのほか/FAQ
全Tips公開順インデックス Linux Tips月間ランキング
Linux Squareフォーラム全記事インデックス

MONOist組み込み開発フォーラムの中から、Linux関連記事を紹介します


Linux & OSS フォーラム 新着記事
@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)

注目のテーマ

Linux & OSS 記事ランキング

本日 月間