■IT入門 |
図解 ITシステム開発 | ||
●佐藤孝幸=著 ●翔泳社 2005年6月 ●1800円+税 4-7981-0925-8 |
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表紙に「プログラミング用語の出てこない、システム開発のやさしい教科書」とあるように、システム開発の歴史や手法、見積もりなどについて図表を盛り込みながら紹介する。 4章からなり、最初のチャプター1ではシステムは生き物だと説く。システムは漠然とそこに存在したのではなく、完成を夢に描いた人、その機能を必要とした人、その有効性を信じてトップを説得した人などがいて、存在している。ITシステムから、人間関係の縮図が見え、その思いと価値観が投影された結果、現場に受け入れられ、社会に組み込まれてきた。そして、システムが誕生した以上、ほかの生命同様、健康で働けるようケアし、環境に合わせて進化成長させなければならない、と筆者は考えている。 チャプター2では、システム開発でのハプニングから学んだ、顧客へのヒアリングや提案のポイントなどをまとめる。なかなか来ないエレベータをどう優先制御するか、時期によって変わるシステム発注のキーマンを追えるか、新業務システム開発に経験が邪魔していないかなど、現場の人間なら「あるある」といいそうな10事例を扱う。 後半のチャプター3は「ITシステムとお金の話」、チャプター4は「これからのITシステム開発」について軽く触れている。決して現在IT部門にいる人向けではなく、ITを苦手に感じていたり、これからECショップを立ち上げたいと考えている経営者向けだろうか。(ライター・生井俊) |
社長でもわかるIT──社長のためのやさしくわかるIT経営入門 | ||
●ITガバナンス研究会=著 ●日本能率協会マネジメントセンター 2004年12月 ●1500円+税 4-8207-1643-3 |
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経営者に必要なのは、ITに関する細かい技術知識ではなく、ITをビジネスに生かす方法だ。その視点から、ITを管理するときに必要なポイントを、社長の疑問と気付きをまとめたカバーストーリーを章ごとに折り込みながら展開する。 まず、第1章では「IT戦略と経営戦略は同じものだ」と勘違いしている社長のストーリーが出てくる。それに対して、経営戦略が先にあってこそIT戦略を作ることができること、CIO任せにはしないことなどのポイントをまとめる。このような構成で、システム障害やコンプライアンスなどのITのリスク管理(第2章)、情報セキュリティ対策(第3章)、情報化投資の判断(第4章)などを扱う。 専門用語を極力排除する中でも、トレンドのエンタープライズ・アーキテクチャ(EA)の枠組みやCOBITの34のプロセスなどを図表でまとめ、言及している。ITには詳しくないが、情報システムを見直したい、情報化の投資効果を評価したい、と考えている経営者の指針になるだろう。(ライター・生井俊) |
SEのための顧客提案術──ITキーワードをわかりやすく説明するコツ | ||
●小林秀雄=著 ●日経BP社 2003年9月 ●1400円+税 ISBN4-8222-1565-2 |
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ITベンダ側の提案型SEやセールス・エンジニア向けに、「IP電話」「ICタグ」「IPv6」「ERP」といった言葉とそれらのソリューションの使われ方、提案の仕方を解説した1冊。 ITサービスベンダのSEと営業マンがユーザー企業の担当者に提案を行うシチュエーションの会話形式で書かれており、非常に読みやすい。ITキーワードの解説本としても分かりやすいので、IT用語に詳しくない方、提案を受ける側のユーザー企業・担当者にとっても、ちょうどよいガイドブックになるだろう。 |
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