ここで紹介するアンチウイルスソフトは、Linuxにとって害のあるものを検出・駆除するわけではなく、Windowsマシンにとって有害なファイルがLinuxマシンに存在するかどうかをLinuxマシン上でも検知できるものです。Linuxに仕掛けられたバックドアやシステムの改ざんを検知できるものではないことに注意しましょう。
現在リリースされているアンチウイルスソフトは、ほとんどが有償になります。qmail正式対応をうたっているものは、qmailに仕掛けるトリガソフトが同梱されており、インストールが比較的容易です。
●qmailで使用するにはトリガソフトが別途必要なもの
●トリガソフトが不要あるいはパッケージに含まれているもの
メールを送受信するたびにウイルススキャンコマンドを呼び出すのは、サーバに対して多少なりとも負荷がかかります。そこで、アンチウイルスソフトを常駐させてスキャンコマンドの起動コストを抑えるソフトがいくつか開発されています。
これらのソフトはウイルススキャナではありませんが、トリガソフトからはウイルススキャナのように見えるため、トリガソフトによっては対応ウイルスソフトに数えられる場合があります。これらの支援ソフトを使用する場合は、Sophos Anti-Virusなどのアンチウイルスソフト本体が必要です。
今回のかなめとなるトリガソフトです。選択する場合は、アンチウイルスソフトやqmailとの相性をよく調べる必要があります。
●Qmail-Scanner(http://qmail-scanner.sourceforge.net/)
対応アンチウイルスソフト
・Trend Micros Virus scanner
・Sophos SWEEP virus scanner
・H+BEDV AntiVir scanner
・Kaspersky AVP Linux scanner
・McAfee (NAI) virus scanner
・Command virus scanner
・F-Secure Anti-Virus scanner
・F-Prot Antivirus scanner
・InocuLAN Anti-Virus scanner
・Sophie: Daemon front-end to Sophos Sweep
・Trophie: Daemon front-end to Trend iscan
・Spam Assassin Daemon
●QMVC - QMAIL Mail and Virus Control(http://www.fehcom.de/qmvc/qmvc.html)
対応アンチウイルスソフト
・Sophos SWEEP
・F-Secure fsav
・McAfee (NAI) uvscan
・Trend Micro vscan
・Computer Associates InoculateIT
●AMaViS - A Mail Virus Scanner(http://www.amavis.org/)
Postfixとの相性が良い分、qmailではインストールが困難。
対応アンチウイルスソフト
・McAfee (NAI) Virus Scan
・DrSolomon
・Sophos Sweep
・Kaspersky Lab AntiViral Toolkit Pro (AVP)
・CyberSoft VFind
・Trend Micro FileScanner
・Computer Associates InoculateIT
・F-Secure F-Secure AV
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