では、早速動かしてみましょう。連載第2回と同様に、Eclipseを起動します。次に、[プロジェクト・エクスプローラー]の「Hello」を選択して右クリックをして、[リフレッシュ]を選択します。Eclipseで[プロジェクト]の[クリーン]を選択して、Helloプロジェクトのコンパイルが完了したら、Eclipse上から「Tomcat起動」アイコン(猫マーク)を押して、Tomcatを起動してください。
正常に起動したことを確認したら、下記のURLにアクセスしてください。
http://localhost:8080/hello/pages/Strutstag.jsp |
すると、図2のような画面が表示されます。
では、今回のサンプルプログラムのStruts.jspで使ったタグライブラリについて、簡単に説明します。
テキストボックスは<html:text>タグで生成します。標準のHTMLタグでいう「<input type="text">」と同様の役割です。なお、属性に「size」を付けることで、入力エリアのサイズを文字数で指定することも可能です。今回は名前の入力フォームとしても使用しています。
<html:text property="name" /> |
パスワードのフィールドは<html:password>タグで生成します。標準のHTMLタグでいう「<input type="password">」と同様の役割です。今回使用している属性「redisplay」はfalseに設定することで、入力された内容を非表示にすることが可能です。
<html:password property="password" redisplay="false" /> |
テキストボックスは<html:textarea>で生成します。標準のHTMLタグでいう「<textarea>」と同様の役割です。属性で「rows」や「cols」を用いることにより、行数や列数の指定ができます。
<html:textarea property="etc" /> |
テキストボックスは<html:checkbox>で生成します。今回は、チェックボックスを1つだけ使用する場合でしたが、複数のチェックボックスを使用する場合には<html:multibox>を使用します。
<html:checkbox property="check" /> |
ラジオボタンは<html:radio>で生成します。ラジオボタンは、同じ「property」同士で複数連携可能です。
<html:radio property="radio" value="check" >ラジオ1</html:radio> |
ラジオボタンは<html:select>で生成します。<html:option>と組み合わせて、ドロップダウンの選択数を増やすことができます。また、<html:select>の属性「value」で指定した値と一致する<html:option>の「value」の値をデフォルトとして表示することが可能です。
<html:select property="select" value="Select1"> |
ハイパーリンクは<html:link>で生成します。標準のHTMLのリンクタグ<a>と使用方法はほとんど変わりません。
<html:link href="http://www.atmarkit.co.jp/fjava/rensai4/Webjousiki01/Webjousiki01_1.html" |
イメージは<html:img>で生成します。画像を表示するために使用します。
<html:img page="/image/img1.gif" /> |
ボタンは<html:button>で生成します。「onclick」属性を指定することで、イベントで実行するJavaScriptの関数を指定できます。
<html:button property="noReAction" |
イメージボタンは<html:image>で生成します。画像付きのボタンで、サブミットを行いたい場合に使用します。
<html:image page="/image/img2.gif" property="imagebutton" /> |
サブミットボタンは<html:submit>で生成します。属性「value」で指定した値がボタン名となります。
<html:submit value="送信"/> |
このように、Strutsタグの使用方法は、形式の指定の違いだけでさほどHTMLの定義と変わりません。Strutsタグを使用することによって、標準のHTMLタグやJSPを使用するよりシンプルで、誰にでも分かりやすいプログラムを作成できます。
tilesタグやbeanタグ、logicタグ、nestedタグについては今後の連載で詳細を説明していく予定です。
シャム カダカ
株式会社メセナ・ネットコム所属
旅行業務でStrutsを使ったWebアプリケーション開発に携わる。現在、Xoopsを使った社内ポータル構築を担当中。真のプログラマとして、新しい技術に目を向けて未来に役立てるよう努めている。
趣味はウォーキング、サッカー、バレーボール。
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