AndroidアプリにさまざまなWebサービスやライブラリを「ちょい足し」することで魅力的なアプリに大変身させる方法を紹介する連載。クラウド電話APIサービスTwilioを使った「自動音声読み上げツール」の作り方を紹介。サーバサイドはRuby on Railsで作成します。
Twilio(トゥイリオ)はクラウド電話APIサービスです。米Twilio社が開発・提供しています。
もともとは海外で展開されていましたが、2013年4月17日にKDDIウェブコミュニケーションズが提携し、日本でサービスの提供が開始されました(参考:数十兆円市場のテレコム関連市場に狙い:クラウド電話APIのTwilioが日本上陸、創業CEOに聞いた)。
米大統領選でIVR(音声による自動応答)システムとして使用され「選挙中1秒数100コール・終わればゼロ」に即対応した実績があります。
今回は、そんなTwilioを使った「自動音声読み上げツール」の作り方を紹介します。
今回解説するアプリを実装するには、Twilioサービスへのアカウント登録が必要です。また、サーバサイドの実装も必要ですが、Ruby on RailsとHerokuを使って実装しています。
Twilioの概要が分かったところで、まずはトライアカウント登録を行いましょう。トライアルアカウントはカード決済が不要なので、簡単に登録できます。まずは以下のURLにアクセスしましょう。
登録画面が表示されるので、姓・名・メールアドレス・パスワードを入力し、「利用開始」ボタンをクリックします。
次に電話番号を認証する画面が表示されます。ここでは自分の携帯電話を使って電話番号認証を行います。自分の携帯電話の番号を入力し、「SMSを送信」をクリックします。
次に、認証コードを入力する画面が表示されます。入力した携帯電話宛にSMSが届いているので、SMSに記載されている認証コードを入力し、「Submit」をクリックします。
下図の画面が表示されれば登録完了です。登録が完了すると、トライアル用のTwilio電話番号(050から始まる電話番号)が付与されます。「始めましょう」をクリックします。
次の画面ではTwilio電話番号と認証済みの電話番号を使って、簡単な発着信のテストができます。まずはTwilio番号から発信するテストです。メッセージ入力欄に好きなメッセージ(英語でも日本語でも可)を入力し、「Make Call」をクリックします。
すると、先ほど認証した電話番号に電話がかかり、通話すると入力したテキストを読み上げてくれると思います。
次に、Twilio番号が受信するテストをしてみましょう。「電話を受ける」タブをクリックし、メッセージ入力欄に好きなメッセージを入力します。そして自分の携帯電話を使って、入力欄の下に記載されている電話番号に電話をかけてみましょう。すると電話が受け取られ、入力したメッセージを読み上げてくれると思います。
Twilioがどのようなサービスか理解できたでしょうか。発着信のテストで使用されているAPIはIVRシステムのようなものなので、アプリに組み込む機能とは、また少し違います。次項からいよいよアプリを開発していきます。
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