対象サービスとハードウェア:Google Gmail、Androidスマートフォン/タブレット、iPhone/iPad/iPod touch
Google Gmailで何らかの設定を変更する手順を解説している書物やWebページでは通常、PCのWebブラウザーで開いたGmail(PC Web版Gmail)での設定手順を例に挙げている。
しかしiPhone/iPad/iPod touchあるいはAndroid端末などのスマートフォン/タブレットでは、その記述通りに設定できないことがほとんどだ。なぜなら、スマートフォン/タブレットのWebブラウザーで開いたGmail(モバイルWeb版Gmail)や、アプリストアから入手できるGmailアプリでは、PC Web版の設定画面にはある多数の設定項目がほとんど表示されないからだ。
かといってGmailの設定変更のためだけに、いちいちPCを引っ張り出すのは面倒に感じることもあるだろう。
そこで本稿では、スマートフォン/タブレットでPCと同様のGmail設定画面を表示し、設定するための方法を説明する。
スマートフォン/タブレットでPC Web版Gmailと同様の設定画面を表示する方法として、「手軽だが一部の設定項目が表示されない」「操作がやや面倒で表示も遅いが、全設定項目が表示される」をそれぞれ紹介しよう。
なお、以下ではiPhoneのMobile Safariでの画面を例に挙げているが、他のWebブラウザーあるいは他のiOS端末、Android端末でも操作手順はほぼ共通だ。
この方法では、Gmailのユーザーインターフェース(UI)の1つである「簡易HTML」を利用する。これはPC Web版GmailのUIの一種で、機能は少なめだがシンプルなWebページで軽快に表示される。
スマートフォン/タブレットのWebブラウザーでGmailにログインした後、UIを簡易HTMLに変更してから設定画面を開く。
この方法の欠点は、PC Web版Gmailの設定画面と比べて、一部の設定項目が表示されない点だ。例えばフィルター(振り分け)の設定画面では「重要」マークや迷惑メールに関する設定ができない。
それでも主要な設定項目は参照/変更できる。これで足りない場合は、2つ目の方法を試していただきたい。
■元のモバイル版に戻すには
設定の参照/変更後、元のモバイル版Gmailに戻すには、画面の一番下までスクロールし、「Gmail 表示: 標準 | ……」と記されているところの「標準」リンクをクリックする。
この方法では、無償提供されているモバイル版Google Chromeブラウザーを利用する。モバイル版Chromeには、PCと同じデザインでWebページを表示する機能がある(正確にはWebサイトに対してPC向けページをリクエストする機能)。これを応用するとスマートフォン/タブレットでもPC Web版Gmailと全く同じ設定画面を表示できる。この機能の詳細については、右上の関連記事を参照していただきたい。
まずは次のアプリストアへのリンクから、モバイル版Chromeをスマートフォン/タブレットにインストールする。
モバイル版Chromeを起動したらGmailにログインするのだが、その直前に右上のメニューアイコンから[PC版サイトをリクエスト]をタップする。そして該当アカウントでログインすると、PC Web版Gmailと同じデザインの画面が表示されるので、右上の歯車アイコンから[設定]をタップして詳細設定ページを開けばよい。
この方法の欠点は、画面表示が遅い(操作に対する反応が鈍い)ことだ。例えば、応答がないのでボタンをタップし損なったと思ったら、実は処理に時間がかかっていた、ということがよくある。特に、それほど性能の高くないスマートフォン/タブレットでは、イライラさせられるだろう。
そのため設定変更が完了したら、元のモバイル版に戻して操作した方がよい。それには前述のモバイル版Chromeのメニューにある[PC版サイトをリクエスト]を再度タップしてPC表示をオフにするか、あるいは該当タブをいったん閉じてから再度Gmailを開く。このとき、Googleへの再ログインが求められる場合があるので注意すること。
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