WindowsでGoogleドライブを使っていると、ドライブ容量の不足などによって同期フォルダーの場所を変更したくなることがある。その方法は?
対象サービスとソフトウェア:Googleドライブ、Windows OS
WindowsにGoogleドライブのクライアントソフトウェアをインストールすると、オンラインストレージとローカルドライブの間で自動的にファイルを同期できる。すると、別のPCやスマートフォン、タブレットで更新されたファイルが自動でローカルに同期(コピー)されるため、いつでもどこでも最新のファイルにアクセスできて大変便利だ。
ただ、使い込んでいくうちにドライブ容量の不足に悩まされることがある。というのも、Googleドライブがデフォルトで同期するローカルのフォルダー(同期フォルダー)は、ユーザープロファイルフォルダー直下の「Google ドライブ」、すなわちWindowsシステムと同じドライブにあるからだ(たいていはC:ドライブだろう)。ここには、他のユーザーデータやアプリケーション本体なども保存されるため、空き容量が不足することがままある(特に、Googleドライブの容量追加の有償オプションを利用している場合)。
そんな場合、Googleドライブの同期フォルダーを別の場所に移せばよい。ただ、少々面倒な作業が必要なので、本稿ではその手順を説明する。
Googleドライブの同期フォルダーの場所に変更するには、いったんGoogleドライブのクライアントソフトウェアでアカウントのログアウトを実行し、接続を切断する。そして再び同じアカウントで再ログインする際に同期フォルダーを変更する。
まず、利用中のGoogleドライブの同期フォルダーがどこにあるか、確認しておく。これは後で再同期するのにかかる時間を短縮するために必要な作業だ。
なお、以下のメニューやダイアログのスクリーンショットが実際の手元のWindows PCと異なる場合は、Googleドライブのクライアントソフトウェアのバージョンが古い可能性がある(掲載しているのはVer. 1.19.8268.4572のもの)。最新版のクライアントソフトウェアはGoogleドライブのページからダウンロードできる。
表示されたエクスプローラーのウィンドウはそのままにしておく。
次に、Googleドライブのクライアントソフトウェアの設定画面でアカウントのログアウトを実行する。Windows用クライアントソフトウェアの場合、いったんログアウトして再ログインするまで同期フォルダーのパスは変更できないからだ。
ログアウトが済んだら、前述の手順で開いたエクスプローラーを使って、新たな同期先のフォルダーを作成し、旧来の同期フォルダーの内容をそこへコピーする(作業の失敗などに備えて、移動ではなくコピーすること)。この作業によって、この後の再同期にかかる時間を短縮できる。
ファイル/フォルダーのコピーが完了したら、Googleドライブのクライアントソフトウェアに再ログインする。そのとき、同期フォルダーをデフォルトのままにしないで、前述のコピー先フォルダーを明示的に指定する。
前述の作業によって、オンラインストレージと新しい同期フォルダーの内容は同じになっているので、再同期中はオンラインストレージとのファイル比較ばかりで、実際の転送はほとんど生じないはずだ(ログアウトしてから再同期するまでに、オンラインストレージ側で更新されたファイルを除く)。
再同期が完了したら、元の同期フォルダーはエクスプローラーで削除してよい。
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