パスコードやTouch IDでiPhone/iPadをロックすれば安心、とは限らない。ロック中でもSiriや通知機能により、発信/着信履歴やメールなどが他人に知られる可能性がある。対策は?
対象ハードウェアとソフトウェア:iOS 8.xを搭載するiPhone/iPad/iPod touch
iPhone/iPad/iPod touch(以下iPhoneと略)を仕事に利用しているなら、セキュリティ対策としてパスコードやTouch ID(指紋認証)をセットアップ済みだろう。これらの機能は、自分が目を離している隙に他人がiPhoneを勝手に操作するのを防いでくれる。
だがiOS 8.xのデフォルトの設定のままでは、ロックしてあるからといって全ての操作が禁止されるわけではない。ロックを解除しなくても通知やSiriといった機能が利用できるため、物理的にiPhoneを触れる他人には、さまざまな情報を漏らしてしまう恐れがある。
このままだと、どのような情報が他人に知られてしまうか分かったものではない。仕事に使う端末なら、ロック状態ではこれらを禁止し、面倒でもロック解除後に利用するようにした方がよいだろう。
本稿ではiOS 8.x搭載のiPhone/iPad/iPod touchを対象に、ロック画面でSiriや通知機能の利用を禁止する手順を説明する。
ロックしている間、情報漏えいの恐れのある機能を一切禁止するには、[設定]-[パスコード]-[ロック中にアクセスを許可]枠の全設定項目をオフにする。
アプリによっては、その通知から情報が漏えいする恐れがない、という場合もあるだろう。そうしたアプリからの通知だけをロック中に許可することも可能だ。それには、パスコードロックの設定画面で[通知の表示]をオンにしつつ、[通知]すなわち通知センターの設定画面で、通知を許可したいアプリのみ[ロック画面に表示]をオンにしたまま、残りのアプリでは全てオフにする。
上記のように設定した後、新たなアプリをインストールした場合、ロック中の通知を禁止したければ必ず[ロック画面に表示]をオフにすること。この設定はデフォルトでオンになるため、設定を変更しないと通知が表示されてしまうからだ。
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