本連載では、これからプログラミングやiPhoneアプリ開発を始めてみたい方を対象に、開発に必要な知識を基礎から解説していきます。今回は、Swiftの変数、定数、型、演算などについてサンプルプログラムを交えて解説します。
前回の「スマホ世代でも分かるMacの基本的な使い方&Xcodeをインストールする手順」では、Macの基本的な使い方とiOSアプリの開発用アプリケーション「Xcode(エックスコード)」をインストールし、起動するところまでを解説しました。iOSアプリはどのような環境で開発できるのか、ご理解いただけたかと思います。
また前回、Xcode 6.2ではiPhone/iPadアプリのみならず、2015年4月24日に日本でも発売開始となって話題のApple Watchのアプリも作れるようになったことに触れました。Apple Watchを手に入れた方は、本連載を読んでアプリ開発に挑戦してみてください。Apple Watchが使われるのは、これからなので、画期的なアイデアを思いついてアプリを開発したら一気に有名人になれるかもしれません。
今回から、いよいよプログラミングに挑戦しましょう! 前回紹介した、プログラミングの遊び場「Playground(プレーグラウンド)」を使って、プログラムの書き方を覚えていきましょう。
Playgroundは、2つの画面に分かれています。左側に表示されている編集画面と右側に表示されている結果画面です。編集画面にプログラムを記述すると、その結果がすぐに結果画面に表示されます。
編集画面でプログラムを記述し、プログラムの処理結果を結果画面で確認するという流れがPlaygroundでプログラミングを試す基本的な流れになります。他にも便利な機能はありますが、この2つがあればプログラミングは学習できます。
まずは、編集画面で記述した内容を結果画面に表示してみましょう。編集画面に、次のようなプログラムを入力してみてください。
println("こんにちは")
さて、結果画面を確認してみましょう。「こんにちは」と表示されているはずです。
このように、Playgroundでは編集画面に記述した内容が「命令」としてXcodeに認識され、受けた命令の内容によってさまざまなツールを使って処理を実行し、その結果が結果画面に表示されます。
命令にはいろいろな種類がありますが、上記のプログラムで使っている「println」は「関数」と言います。関数は、「(」と「)」の中に入れた値を受け取って、特定の処理を行うことができます。そして「println」は、受け取った値を表示する関数です。「(」と「)」の間に「こんにちは」を入れることで、「『こんにちは』という文字を表示してください」とPlaygroundを通してコンピューターに命令しています。図で表すと、次のような感じです。
Playgroundを開いて初めてプログラムを記述したとき、文字が小さいと感じた方もいるかと思います。そう感じた時は、文字の大きさの設定を変更しましょう。
文字の大きさを設定するには、Xcodeのアプリケーションメニューの「Xcode」から「Preferences...」を選び、Xcodeの設定画面を開きます。
Xcodeの設定画面が開いたら、アイコンの中にある「Font & Colors」を選びます。この中には、Xcodeのコードエディター(プログラムの編集画面)のテーマが一覧で表示されています。一番文字が大きいテーマは「Presentation Large」です。自分が見やすいと思うテーマに変更するようにしましょう。
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