Windows 10にはパーソナルアシスタント「Cortana(コルタナ)」が標準搭載されています。さまざまな理由でこの機能をオフにしている人もいるでしょう。筆者もそんな一人ですが、オフにする前にちょっと遊んでみました。遊んでくれる機能はCortanaに標準で組み込まれているのですが、ちょっとイケナイ遊びにも誘ってみました。
Windows 10およびWindows 10 Mobileには、音声認識や学習機能を持ったパーソナルアシスタント「Cortana(コルタナ)」が標準搭載されています。日本ではWindows 10の初期リリースには搭載されず、2015年11月リリースの「Windows 10 バージョン1511(ビルド10586)」から利用可能になりました。
スマートフォンならまだしも、PCで音声アシスタントが必要なのかという意見もあると思いますが、MicrosoftアカウントでサインインするようにWindows 10をセットアップした場合、意図的にオフにしない限り、Cortanaは有効になるはずです。マイクとスピーカーを備えているPCをお持ちなら、Cortanaを日常的に使うことはなくても、試してみたことはあるのではないでしょうか。
Cortanaはタスクバー上で常に待機した状態で、音声(誰でも、または特定の個人)とテキスト入力に応答します。Cortanaはパーソナルアシスタントとして、アプリの操作やチャット、「Microsoft Edge」によるWeb検索などを手伝ってくれます。
例えば、アプリの操作では、メールの作成、予定の作成や確認、アラームの設定、フライトの手配、アプリ(ただし、ユニバーサルWindowsアプリのみ)の開始といったことが可能です。タブレットなら便利かもしれませんが、キーボードやマウスを備えているPCでは、ほとんどの場合、Cortanaを使わない方が早いかもしれません。
筆者が唯一便利だと思ったのはアラームの設定くらいです。「アラームを10分後にセットして」とCortanaに頼めば、10分後にちゃんとアラームが鳴ってくれます(画面1)。
この他、企業向けの機能としては「Office 365」との連携や「Microsoft Dynamics」との連携、「Microsoft PowerQuery」との連携が可能なようです。エグゼクティブなユーザーが専用の役員室で使う分には、“バーチャルな秘書”として便利なのかもしれません。
Cortanaの「チャット」機能は、外部のユーザーとテキストベースのメッセージングを行う機能ではなく、Cortanaと“雑談”する機能です。
これには、「あいさつ」(例:おはよう、こんばんは)、「冗談」(例:オーケーGoogle、ヘイsiri)、「じゃんけん」(例:じゃんけんグー)、「クイズ」(例:クイズ出して)、「おみくじ」(例:おみくじ)、「童謡を歌う」(例:歌って)などの機能があります(画面2)。ちなみに、「コルタナさん、遊びましょ」と聞いても、Microsoft Edgeで新しいタブが開き、「遊びましょ」の検索結果が表示されるだけです。「コルタナさん、遊ぼう」には答えてくれます。
iPhoneでは「Siri」、Androidでは「OK Google」が標準で利用できますが、人前で使ったことがある人はごくわずかなようです。筆者は、田舎暮らし(岩手県花巻市)ということもあるかもしれませんが、テレビのCM以外で使っている人を見たことがありません。ましてやCortanaは、SiriやOK Googleよりも認知度が低いでしょうし、スマートフォンならまだしも、PCに向かってしゃべる姿は違和感が大きいと思います。Cortanaの機能をいろいろと試してみるときは、自宅で、誰も聞いていないところでした方がよいですよ。
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