Googleは、「Google Assistant SDK」の日本語を含む対応言語の拡大、カスタマイズ可能なデバイス設定、テキストベースのクエリと応答、デバイス管理、デバイスアクション機能といった新機能を発表した。
Googleは2017年12月20日(米国時間)、「Google Assistant SDK」の新機能を発表した。発表されたのは、「日本語を含む対応言語の拡大」「カスタマイズ可能なデバイス設定」「テキストベースのクエリと応答」「デバイス管理」「デバイスアクション機能」だ。
Google Assistant SDKは、同社の音声AIアシスタント「Googleアシスタント」をマイクとスピーカー搭載のデバイスに組み込むためのソフトウェア開発キット。2017年4月に初めて公開され、改良が続けられている。
新機能の概要は以下の通り。
Google Assistant SDKの最新リリースでは、プログラムでAPIを構成したり、アシスタントアプリ内でデバイスを設定したりできる。今回から以下の言語と地域で使えるようになった。
エンドユーザーは、Googleアシスタントをスマートフォン上の設定画面から、カスタマイズできる。SDKベースのデバイスも、同レベルのカスタマイズをサポートしており、デバイスの言語、場所、ニックネームを変更できる。例えば、「Ok Google、私のカレンダーの予定は?」といった具合に、パーソナライズされた結果を得ることができるという。
またSDKベースのデバイスは場所に関して、スマートフォン上のGoogleアシスタントのように、住所で指定したり、APIを使って緯度と経度で指定したりできるようになった。この機能により、SDKベースのデバイスは、「Ok Google、最寄りのコーヒーショップは?」「Ok Google、今日の天気は?」といった質問に、場所に応じた答えを返せるようになったという。
多くの開発者から、「音声以外の入出力メカニズムも必要」という声が寄せられたことを受け、Google Assistant SDKはテキストベースのクエリと応答を新たにサポートした。この新機能は、これまでサポートされてきた音声クエリおよび音声応答APIをベースに開発された。
「デバイスアクション機能」を利用して、SDKベースのデバイスにアクションを直接組み込めるようになった。開発者は、デバイスアクションを実際に実行するためのコードを作成するだけでよい。
Google Assistant SDKは、Googleがスマートホームソリューションとして提供している一連のデバイス機能をサポートしている。デバイスをGoogle Assistant SDKに登録する際に、デバイス自体のオン/オフや温度設定など、どのような機能をサポートするかを指定できる。
例えば、ユーザーがデバイスに「Ok Google、温度を25度に設定して」と話しかけると、Googleアシスタントは、クラウドベースの自動音声認識(ASR)と自然言語理解(NLU)によって、その依頼を構造化されたインテント(ユーザーの意図)に変換して、実行する。
開発者がデバイスアクションを導入しやすいように、SDKベースのデバイスの登録と管理を支援する新しい管理APIが用意された。このAPIを使えば、デバイスの登録と登録解除、登録した全デバイスを確認できる。タイプや機能が同じであるデバイスを表す「デバイスモデル」も利用できる。
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