AIロボットがアスパラを摘み、オリジナルソフトが砂場の等高線や色をプロジェクションマッピングする――佐賀は今、絶賛変化中だ。
2020年1月、「シビレ」が「OFF TOKYO」(東京にこだわらない働き方)をテーマに語り合う「シビレバー」を開催した。37回目となる今回フォーカスするのは、佐賀県。佐賀県に拠点を持つ企業代表として、「inaho」代表取締役CEO 菱木豊氏と「アールテクニカ」代表取締役社長 古瀬学氏にお話を伺った。
inahoは、自動野菜収穫ロボットを中心に農業生産プラットフォームを提供するIoT企業だ。本社は神奈川県鎌倉市にあり、佐賀県には支店がある。inahoが開発するロボットは、AI画像解析で野菜の生育状況を判断し、出荷に合う長さで収穫する。当初は雑草を摘むロボット制作を検討していたが、佐賀の農家から「雑草より、アスパラを摘んでくれ」と提案されたのがきっかけだそうだ。
アスパラは生育が早いため、収穫に適した個体を、毎日適度な長さでカットする必要がある。現段階では人間の方がロボットより早く収穫できるが、人間はハウス内の高温と中腰姿勢に長時間耐えられず、作業時間に限界がある。一方、ロボットなら2時間の充電で最大6時間連続稼働できて、夜間でも黙々と収穫作業を続けられる。今後はキュウリ、トマト、イチゴにも対応する予定だ。
アールテクニカは主に音響技術、映像技術を扱うソフトウェアの企画開発をするIT企業。東京オフィスと佐賀スタジオがある。2018年、佐賀県立博物館で開催された「すごいぞ!ボクの土木展」では、有明海の干満の差を体感できる「潮位の壁」、天井のKinectで砂場の高低差をリアルタイムで認識して等高線や色をプロジェクションマッピングする「砂場マッピング」などを出展して好評を博した。
福島編:冬はスノボ、夏はジェットスキー!―ー多拠点プロジェクトで働く“会津っぽ”の幸せなエンジニアライフ
長崎編:アパレル出身のラーメン男子、離島でWebサービスを楽しく作る
熊本編:米作り×アパレル×ITに軽やかに挑むIターンエンジニア
宮崎編:大きな議題は「合宿」で解決――宮崎発のB2Bサービスを開発するZOZOグループのナイスガイエンジニア
マクロ編:「ワーケーション」で新しい働き方を切り開く、和歌山県の戦略
愛知編:愛知で生きる、愛に生きる――名古屋を第二の故郷に定めたエンジニアのプライベートと恋愛事情
徳島編:東京は僕を選ばなかった――Uターンで起業したエンジニアの逆転人生
東京編:YOUは何しに奥多摩へ?――山の廃校で語学教育とシステム開発と地域活性化を模索する“くらげ”たち
マクロ編:ITエンジニアにおすすめの移住先を探せ!
石川編:勉強会天国「金沢」のエンジニア交流事情を紹介しよう
福井編:東京生まれ東京育ちのめがね男子、鯖江でアジャイル開発しつつ都会と地方のいいとこどりを目指す
大分編:蛇口をひねれば温泉が!――別府で働くゲームプログラマーのリアルなエンジニアライフ
北海道編:ハドソンを覚えていますか?――年収、家賃、IT企業
愛媛編:リケジョもいるよ――「新居浜高専」でロボコン出場を目指そう
鳥取編:ITの仕事って、ホントに田舎でもできるんですよね?
秋田編:ノマド制度を利用して地元に拠点を開設――人口減少の最先端で“余白”に挑め
宮古島編:青い空! 白い砂!――首都圏の仕事をビーチでリモートワークするという、うっとりするような選択肢
大阪編:U&Iターンを超えた「フラットな世界」へ――楽天大阪支社のグローバルプロジェクト
子育て中のエンジニアが、移住先選びでチェックすべき4つのポイント
長野編:仕事の「数」はある、しかし……既婚エンジニアの移住と長野のIT求人事情
島根編:就業も支援! コミュニティーも支援! 呑み会も支援! ――八面六臂の“おせっかい”ぶりを発揮する、松江のスーパー公務員トリオ座談会
沖縄編:ヤギはめったに食べないよ!――沖縄の歴史、言葉、通勤着
岡山編:立ち乗客3人で「すげー満員じゃあ」――岡山の交通、住宅、生活事情
高知編:はちきん娘がプライベートを大公開――高知の家賃、生活費
エンジニアは、もっと自由に働ける――U&IターンのススメCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.