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対象:Windows 10
ファイルの文字コードを変換する最も簡単な方法は、「メモ帳」アプリを使う方法だろう(Tech TIPS「【Windows 10】キミは『メモ帳』アプリの実力を知らない?」も参照してほしい)。
「メモ帳」アプリを起動し、[ファイル]−[開く]を選択して、変換したいテキストファイルを開く。[ファイル]−[名前を付けて保存]を選択して、[名前を付けて保存]ダイアログで、「文字コード」のプルダウンリストで変換先の文字コードを選択して、[保存]ボタンで保存すればよい。
例えば、各種記事などで紹介されているレジストリファイル(.regファイル)を作成する場合、「メモ帳」アプリで入力して、単純に保存してしまうと、文字コードは「UTF-8」になってしまう。しかし、レジストリファイルは「UTF-16LE」で保存する必要があるので、保存する際に[名前を付けて保存]ダイアログの「文字コード」のプルダウンリストで「UTF-16LE」を選択する必要がある。
また、Shift-JISのテキストファイルを、WSL 1/WSL 2で処理したい場合も、事前にUTF-8に変換しておく必要がある。このような場合は、「メモ帳」アプリでテキストファイルを開いた後、[名前を付けて保存]ダイアログの「文字コード」のプルダウンリストで「UTF-8」を選択して、[保存]ボタンで保存する。
Internet Explorer(以下IE)を使うことでも文字コードの変換が可能だ。IEは、Microsoft 365がサポート終了予定を発表するなど、Webブラウザとしては逆風にあるが、意外と使い途(みち)がある(IEのサポート終了については、Tech TIPS「いよいよ完全終了へ。Internet Explorer(IE)サポート終了スケジュール」参照のこと)。
単にIEで対象ファイルを開き、別の文字コードを指定してテキスト形式で保存するだけで別の文字コードに変換できる。「メモ帳」アプリで変換するのと同様である(詳細な手順は、Tech TIPS「WindowsでInternet Explorerを使って文字コードを変換する」を参照してほしい)。
IEのアドレスバーにパスを含む対象のテキストファイル名を入力するか、ブラウザペインにテキストファイルをドラッグ&ドロップして、ファイルを表示する。IEのデフォルトでは、文字コードは自動判別されるので、Shift-JIS以外でも正しく表示されるはずだ。
もし文字化けしているようならば、ブラウザペインで右クリックして、メニューから[エンコード]−[自動選択]を選択する。それでも文字化けが治らないようならば、[エンコード]の下の該当しそうな文字コードを手動で選択してみるとよい。
正しく表示されたら、IEのアドレスバーの右にある[歯車(設定)]アイコンをクリックし、[ファイル]−[名前を付けて保存]を選択する。[Webページの保存]ダイアログが表示されるので、[保存]ボタンの左側にある「エンコード」のプルダウンリストから変換先となる文字コードを選択し、[保存]ボタンをクリックすればよい。このあたりの操作は、「メモ帳」アプリと同じだ。
「メモ帳」アプリやIEを使って文字コードを変換するのは手軽だが、変換したいファイルの数が多かったり、作業を自動化したりするのには不向きだ。
このような場合、文字コードを変換するコマンド「nkf(Network Kanji Filter)」を使うとよい。ただ、nkfコマンドは、Windows OSの標準コマンドではない。そのため、フリーソフトウェアとして配布されているものを使うか、WSL 1/WSL 2上のLinuxディストリビューションのnkfコマンドを使う必要がある。
オリジナルのnkfコマンドは、OSDNの「nkf Network Kanji Filter」でソースコードが公開されているが、Windows 10上で実行するにはコンパイルなどの作業が必要になり、ハードルが高い。
そこで、Windows OS向けの実行ファイルとして提供されている「nkf.exe nkf32.dll Windows用」を利用するとよい。
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