Windows 10の新バージョンに移行する場合、それがWindows 8.1以前からであれ、Windows 10の古いバージョンからであれ、以前は利用できていた機能が新バージョンでも利用できるとは限りません。特に、企業のセキュリティ対策として利用してきたWindowsの標準機能が利用できなくなる場合は、早急に代替策を検討する必要があります。
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「Windows 8.1」以前のWindowsは、Windowsのバージョンごとに搭載されている機能が固定され、原則としてOSソフトウェアのライフサイクルが終了するまでその機能もサポートされます。
「Windows 10」に移行後は状況が変わります。Windows 10は半年ごとに「機能更新プログラム(Feature Update)」として新機能を含む新バージョンがリリースされ、各バージョンのライフサイクルは「18カ月」で終了します(Enterprise/Educationエディション向けの下半期リリースについては30カ月)。
Windows 10の新バージョンでは、新機能が追加される一方で廃止される機能もあります。また、セキュリティ上の理由からライフサイクル期間中であっても「品質更新プログラム(Quality Update)」(累積更新プログラムやその他の更新プログラム)によって機能が無効化されたり、削除されたりすることもあります。つまり、Windows 10に搭載されている機能は、OSソフトウェアのライフサイクルである18カ月とは一致せず、それより長いこともあれば、短いこともあります。
Microsoftは「Windows 10機能のライフサイクル」というWebページに、「開発されなくなった機能」(今後のリリースで削除される可能性があるため、非推奨になった機能)と、実際に「削除された機能」の一覧を公開しています。Windows 8.1以前からWindows 10への移行、Windows 10のあるバージョンからより新しいバージョンへの移行の際に確認することをお勧めします(画面1)
「Windows 10 機能のライフサイクル」のページにあるリストは、全てをカバーしているわけではありません。このリストにあるもの/ないものを含め、企業用途で注意するべき変更点をあらためて紹介します。
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