「物事を変えたければ行動しよう」「実践しよう」──分かっちゃいるけれど、できないってこと、ありますよね。
「物事を変えたければ行動しよう」「実践しよう」──仕事に限らず、いろいろなシーンでよく言われる言葉ですよね。
目の前に何らかの課題がある。そしてそれを変えたいと思っている。そのために本を読んだり、いろいろ考えたりして、「よし、○○しよう!」「絶対変えるぞ!」と決意する。
けれども、「分かっちゃいるけれど、できない」ってこと、ありますよね。
その結果、目の前の現実は何も変わらずに、もんもんとした日々の繰り返し。「あー、やっぱりオレ(私)ってダメだなー」と自分を責めてしまい、ますます自信をなくす……こういうケースって、よくあるのではないかなーと思います。
実は私も、それほど行動的ではないタイプです。サクッと動いて、チャチャっと形にしてしまう人たちを見ると、本当にうらやましい……。
それなのに、「行動しない奴はダメな奴だ」なんて、真正面から言われても困ってしまいます。頭では理解しているんです。「そんなこと、言われなくたって分かっているよ! それができないから困っているんじゃないか!」と。
一方で、私はビジネスパーソンを対象にしたコーチングを行っているのですが、これまで「行動的になれないので、支援してほしい」という相談を何度も受けてきました。たくさんの方々のお話を伺ってきて、そこには、単に「行動的ではない」とは違った、幾つかのパターンがあるような気がしています。
そこで今回は、行動的ではない私が、多くの方々と接する中で気付いた「人が行動的になれない理由」と、その改善策を考えてみたくなりました。
ところで、なぜ人は、行動的になれないのでしょうか?
1つ目は、「自信がない」です。
いままで取り組んだことがないことにチャレンジするとき、「できる!」という感覚が湧いてこなくて、行動的になれないのは仕方のないことだと思います。不安ですよね。
そういうことが、私にもよくあります。
例えば、いま新たな事業を立ち上げていて、その内容を理解していただくために、イベントやセミナーをやらなければいけない……と思っているのですが、「集客しても誰も集まらないんじゃないか」みたいな不安な気持ちが湧いてきて、なかなか行動的になれません。
でも、いろんな経験を重ねてきて、最近改めて思うのですが、自信というのは、「自信があるから、行動できる」のではなくて、「行動するから、自信が付く」のではないかと思うんですよね。つまり「順番が逆」なんじゃないか、と。
それならば、「自信がないから行動しない」のではなく、「取りあえず、やってみる」ことを意識的にやるようにしています。先ほどのイベントやセミナーだったら集客しないといけませんが、動画配信なら収録して公開すればいいだけですし。
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