AI時代のエンジニアのキャリアパス――不安を前向きなマインドに変える仕事が「つまんない」ままでいいの?(101)(1/3 ページ)

AIをはじめとした技術革新の話題が盛んです。新たなテクノロジーの登場で、エンジニアとして「このままでいいのかな?」と、課題感や不安感を抱いていませんか?

» 2023年05月17日 05時00分 公開

 ChatGPTが話題ですね。

 新しいテクノロジーの登場で、「このままでいいのかな?」と新たな課題感や不安感を抱いていませんか? あるいは、あまりに多い情報に焦りに似た気持ちを抱いているかもしれません。

 本記事では、技術革新を背景に、エンジニアがこれからのキャリアパスを考える際に持ち続けたい「本質的なマインド」について考察します。なお私は、過去に技術肌のエンジニア経験を持ち、現在は組織づくりや人材育成、もの書きの仕事に携わっています。

 この記事が、エンジニアの皆さんのキャリアパスの選択や、仕事に対する在り方に少しでも役立てば幸いです。

AIはエンジニアの敵なのかな?

技術革新の影響と不安

 エンジニアの皆さんは既にお気付きだと思いますが、ChatGPTのようなAIサービスの普及によって、プログラミングやコーディングの作業が効率化され、従来の開発手法が変わる可能性が出てきました。

 千葉工業大学変革センター所長の伊藤穰一さんは、動画『【GPTと人間の共存する未来】Chat-GPTの解説や活用方法、AIを使った教育、web3とGPTの新たな関係性などを解説します』で、次のように話しています。

人間の自然言語をコンピュータ言語に変換することもできるので、そうすると、プログラムを書くとか、コンピュータに命令を送り込むことができるので、これで多分初めて、コンピュータプログラマーじゃない人がこのプロンプトっていうChatGPTとかGPT4に投げ込むことによって、プログラムみたいな形でコンピュータをコントロールすることができるので、これはもしかすると一番大きな革命の部分なんじゃないかなと思います。
※動画の書き起こし

 この技術革新に伴って、エンジニアたちには新たな課題が突き付けられています。プログラミングが必須でなくなる可能性による、「いままで培ってきたスキルが無価値になるのではないか」「自分の仕事が奪われるのではないか」という課題です。

 例えば、私がいまこうして書いている文章。ChatGPTに適切な問いを投げると、それっぽい文章を書いてくれます。ちょっとした文章なら「もう、これでいいんじゃないか」と思うことすらあります。

 エンジニアの世界でも同様のことが起こりそうです。このような現実に「このままでいいのかな?」と心配になるのも当然です。

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