Microsoftは、Visual Studio Codeの拡張機能「C# Dev Kit」の一般提供を開始した。
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Microsoftは2023年10月4日(米国時間)、「Visual Studio Code」(以下、VS Code)の「C# Dev Kit」拡張機能の一般提供を開始したと発表した。Windows、macOS、Linux、さらにはCodespacesで、ソリューションエクスプローラでコードを管理したり、ユニットテストの検出および実行機能を用いてコードをテストしたりでき、C#開発体験が向上するとしている。
C# Dev Kit拡張機能をインストールすると、VS Codeで提供されている拡張機能の「C#」「IntelliCode for C# Dev Kit」「.NET Runtime Install Tool」が自動的にインストールされる。
C# Dev Kit拡張機能は、C#拡張機能で提供されるC#言語機能の上に構築されている。VS Codeとネイティブに統合される一連の強力なツールやユーティリティーにより、C#環境を強化し、C#開発者がより迅速に、より少ないエラーでコードを作成、デバッグ、メンテナンスできるようにする。主な機能は以下の通り。
C# Dev Kit拡張機能は、新しいソリューションエクスプローラビューでVS Codeの既存ワークスペースを強化し、アプリケーションの整理、構造化されたビューを提供することで、プロジェクトを簡単に一元管理できるようにする。新しいプロジェクトやファイルをソリューションに素早く追加したり、ソリューションの全体または一部を簡単に構築したりすることが可能だ。
C# Dev Kitを使うと、XUnit、NUnit、MSTest、bUnitのテストが簡単に検出、整理され、テストの実行と結果を素早くナビゲートできる。VS Codeのコマンドパレットのテストコマンドを利用して、デバッグとテストもできる。
C# Dev Kitの一部として自動インストールされるIntelliCode for C# Dev Kit拡張機能は、既存のC#拡張機能に含まれるIntelliSenseの基本的なコード補完を上回る高度なAI支援を提供する。行全体の補完や、開発者のコードベースに基づくスター付きの提案など、強力なIntelliCode機能が既定で利用できる。
C# Dev Kitファミリーの拡張機能は、クラウドネイティブ開発を幅広くサポートしている。MAUI開発やUnity開発にも対応しているが、これらの機能はまだプレビュー段階だ。MAUI開発やUnity開発に取り組むには、それぞれ「.NET MAUI」拡張機能、「Unity」拡張機能をインストールする必要がある。これらの拡張機能は、VS CodeでのMAUIとUnityの開発ワークフローを改善するものだ。
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