グローバルに活躍するエンジニアを紹介する本連載。今回はアゼストでデータ分析などに携わっている張 志穎(チョウ・シエイ)さんにお話を伺う。エンジニアへの道、そして日本で働くことを決めたきっかけは日本のドラマだった?
国境を越えて活躍するエンジニアにお話を伺う「Go Global!」シリーズ。今回はアゼストでデータ分析や機械学習の業務を担う張 志穎(チョウ・シエイ)さんにお話を伺った。幼いころから算数が大好きで、宿題は必ず算数から手を付けるという徹底ぶり。そんな張さんは自然と「算数に関連した仕事をしたい」と考えるようになっていった。
聞き手は、アップルやディズニーなどの外資系企業でマーケティングを担当し、グローバルでのビジネス展開に深い知見を持つ阿部川“Go”久広。
阿部川 “Go”久広(以降、阿部川) ご出身は中国ですね。
張 志穎(チョウ・シエイ 以下、張さん) はい。山東省の済南(さいなん)市というところです。1996年生まれです。
阿部川 おお、これはびっくりです。張さんが生まれる1年前、「Windows 95」が出た1995年に私はガンガン仕事をしていましたので……。年を取るものです。子どものころはどんなお子さんでしたか。
張さん 泣き虫な子どもでした。算数が好きだったので“めちゃめちゃ”勉強していました。
阿部川 何で算数が好きだったんですか。
張さん 理由はあまりないのですけど、答えを出すための試行錯誤や解いたときの達成感が好きなのだと思います。この気持ちはどう表せばいいんでしょうかね。そんな感じで大学時代までずっと算数ばかり勉強していました。
そういえば、幼稚園のころ「頭の中に考えた数字を当てる」といったゲームがはやっていました。ずっとそればかりしていたので、そのゲームが算数を好きになるきっかけだったのかもしれません。
阿部川 PCとの出会いはいつでしたか?
張さん 2000年ごろ、父が買ったPCが初めてですね。家で、父が夜遅くまでPCを分解したり組み立てたりしているのを、よく見ていました。私はお父さんが大好きなので「これは何?」「CPUだよ」などと教えてもらいました。
阿部川 2000年ごろといったら張さんは4、5歳でしょうか。その年で「これがCPU」と言って遊ぶなんてすごいですね。最初にやったものとか覚えていますか。主にゲームでしょうか。
張さん 記憶にあるのはゲームより、アニメなどの動画を見ていたことですね。主に中国のアニメですが、日本のものも見ていましたよ、『クレヨンしんちゃん』とか。
阿部川 ゲームからPCを触ったという方が比較的多い印象ですが、動画からスタートしたのですね。学校でPCの授業はあったのですか。
張さん そうですね、PCの基本知識はもちろん勉強しましたよ。それ以外だと中学校のとき、「Adobe Photoshop」を習いました。
阿部川 中学生の時点でグラフィックスを描いたり動画を見たりといったことにPCを使っていたということですね。もう、普通の生活の中にPCがちゃんと入っていて、身の回りにあるものだったのですね。
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