“荒れないSNS”はデザインで実現できるか? 「mixi2」の実装に見る“優しさ”への誘導「キュン」や「ほぇ〜」でほっこり、ほっこり

いろいろなサービスの“ほっこり”要素を取り入れた“ほっこりとこどり”なサービスが爆誕しました。

» 2024年12月26日 05時00分 公開
[岡田有花@IT]

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 「mixi2」が爆誕しました。

画像 爆☆誕

 爆誕……もはや“死語”かもしれません。30代以上の人間にはなじみ深いネット用語ですが(筆者は46歳)、どうにも古さが感じられます。

 mixi2はそんな雰囲気をまとっています。「X」(旧Twitter)に似たテキストSNSでありながら、アイコンなどのデザインは、平成中期のイメージです。「mixi2」というサービス名も、平成16年(2004年)公開の「mixi」から取っています。

 mixi2のデザインには、「荒れないSNS」への希望が詰まっているように感じました。その理由を解説します。

SNS=荒れる?

 昨今、SNSのイメージは良くありません。Xでは日々“炎上”が起きていますし、デマが拡散したり、犯罪に悪用されたりすることもあります。「Facebook」や「LINE」でも、なりすましや詐欺などの問題が日々報じられています。

 ここ10年ほど、「SNSとはそういうもの」という諦めの空気がまん延していたように思います。少なくとも筆者はとっくに諦めていましたが、「そうではないかもしれない」という希望をくれたのがmixi2です。

 「SNS=危ない、怖いと言われることがある中、mixi2は楽しい、優しい、ほっこりとした場になればと考えています」。mixi2のヘルプにはそう書かれています。

画像 mixi2のヘルプより

 「優しいSNSにしたい」。そう言って終わりではありません。機能や実装において荒れない仕組みを目指そうという思想が、mixi2からは伝わってきます。

招待制で軽いブレーキ

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