※この連載は「メール文章力の基本」(日本実業出版社刊、藤田英時著)の第1章を、著者と出版社の許可の下、一部修正して転載するものです。
クライアントに送ったメールに添付ファイルを付け忘れた!――このような凡ミスを防ぐためにも、メールを書いたら送信前にチェックする習慣を付けたいものです。
メールを書き終わってもすぐには送信せずに、いったん「送信トレイ」に置いて読み返しましょう。送信後に間違いがあったら取り返しがつきません。少しの見直し作業があなたの身を助けるのです。
「送信トレイ」に置くと、相手が読むときと同じように表示されます。それを見ながらチェックしましょう。次の点がポイントです。
- 誤字や脱字はないか?
- 要点を明確に伝えているか?
- 読みやすく、分かりやすいか?
- 変なところで改行されていないか?
- 書き忘れたことはないか?
- 添付ファイルは付けているか?
かな漢字変換での誤変換はつきものなので注意しましょう。特に相手の氏名を間違えると大変です。変換が難しい氏名は、相手のメールの署名からコピーして貼り付けると間違いが少なくなります。
「ビジネスマナー研修」バックナンバー
- メール送信、その前に?
- メールの返信に部分引用を用いるのはマナー違反?
- 相手によって変えてもよいのは?
- 「取り急ぎ、お礼まで」は失礼か?
- 結論と理由は、どちらを先に書けば良いのか?
- メールの目的は、最初に書くべきか?
- メール冒頭の「お世話になっております」は必要か?
- 「鈴木課長様」「課長 鈴木太郎様」「課長殿」――正しい宛名の書き方は?
- メール文の正しい「起承転結」とは?
- ローマ字表記の送信者はスパムっぽい?
- 同じ相手に違う用件でメールするときの件名の付け方
- Re:はReplyの略ではない――返信メールの件名は変更してもいいのか?
- 用件が2つあるときは「など」や「他(ほか)」でまとめない
- 「お願い」だけでは伝わらない
- メールの返信は何時間以内に送るべき?
- 視点は「あなた」で伝えよう
- やりとりは1往復半で終わらせよう
書籍紹介
藤田英時著
日本実業出版社 1300円(税別)
仕事のできる人がやっている「短く」「分かりやすく」「見やすい」メールが書ける77のルールを「良い文例・悪い文例」を対比する構成で紹介する。
藤田英時
コンピューター、インターネット、英語を得意とするジャーナリスト、ライター。米国ベイラー大学でコミュニケーションを専攻後、西南学院大学文学部外国語学科英語専攻卒業。翻訳出版、書籍編集・執筆、マニュアル制作、プログラム開発、技術サポート、大学で情報処理の指導など、幅広く活躍中。
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