ACLごとの通過条件設定方法と適用場所、設定コマンド:CCENT/CCNA 試験対策 2015年版(26)(5/5 ページ)
シスコの認定資格「CCENT/CCNA」のポイントを学ぶシリーズ。今回は、標準ACL、拡張ACL、番号付きACL、名前付きACL、それぞれの通過条件設定方法とコマンドを解説します。
演習問題
Q1. ポート番号53番はどのサービスが使用しているか?
A1. DNS
Q2. ポート番号110番はどのサービスが使用しているか?
A2. POP3
Q3. 69番のポート番号を使用しているサービスは何か?
A3. TFTP
Q4. int f0/0
ip add 192.168.1.1 255.255.255.0
ip access-group 10 in
access-list 20 deny host 1.1.1.1
access-list 20 permit any
access-list 20 deny any
ルーターのf0/0で送信元アドレスが1.1.1.1のパケットを受信した。このパケットはどう処理されるか?
A4. 何ごともなかったかのようにパケットは転送される。
理由:存在しないACLの番号を指定してもチェックされない。
ACLの適用をしていないのと同じ状態となる。
予告
次回はひき続き、CCENTの出題範囲の5.3「ネットワーク トラフィックをフィルターするための ACL の設定と確認」から、ルーターなどへのACLを設定したときの「config」について詳しく解説します。
- ネットワークのトラブルシューティング――レイヤー3演習問題編
- ネットワークのトラブルシューティング――レイヤー3編
- ネットワークのトラブルシューティング――レイヤー2編
- ネットワークのトラブルシューティング――レイヤー1編
- スイッチのポートセキュリティ設定
- ネットワークデバイスのセキュリティ設定
- 時刻情報を同期する「NTP」の仕組みと、ルーターへの設定方法
- 「NAT」の仕組みとルーターへの設定方法
- 4種類のACLのルーターへの設定方法
- ACLごとの通過条件設定方法と適用場所、設定コマンド
- 標準ACL、拡張ACL、番号付きACL、名前付きACL――ACLの基礎知識と分類方法
- DHCPとは何か――ルーターでDHCPサーバーを稼働させるための設定方法や仕組み、シーケンス、メッセージの種類、リレー、リース期間
- VLAN間ルーティングの設定と確認
- OSPFv3とOSPFv2の違い、そして設定コマンド
- OSPFを理解する基本的なポイントと設定コマンドの使い方
- リンクステート型ルーティングプロトコル「OSPF」
- ディスタンスベクター型のルーティングプロトコル「IGRP」と「EIGRP」
- ディスタンスベクター型のルーティングプロトコル
- 所定のルーティング要件に対応するスタティックルート(静的ルート)またはデフォルトルートの、ルーティング設定と確認
- コマンドを使用したルーターの設定とネットワーク接続の確認
- 複数のルーティング手法とルーティングプロトコルの比較
- ルーター設定を行うためのCLIの設定と活用方法
- アクセスポートとトランクポート
- VLANで論理的に独立したネットワークを作成する
- ストア&フォワード方式、カットスルー方式、CAMテーブル
- コリジョンドメインとブロードキャストドメイン
- トポロジとメディアアクセス制御を理解する
- デュアルスタック、トンネリング、NAT――IPv6とIPv4の共存方法
- ぶいろく? ぶいしっくす?――初心者でも分かる「IPv6」の基礎
- 至高のネットワークアドレッシング方式学習法
- 究極の入門 プライベートIPアドレスとパブリックIPアドレス
- 超入門 ネットワークケーブルの種類と配線方式の違い
- ネットワークデバイス(ルーター、スイッチ、ブリッジ、ハブなど)の目的と機能 基礎の基礎
- 新人ネットワークエンジニアがまとめたTCP/IPプロトコルスタックとOSI参照モデルの基礎知識
- CCENT/CCNA取得を目指す皆さんへ
筆者プロフィール 齋藤貴幸
ドヴァ ICTソリューション統轄本部 デベロップメント&オペレーショングループ 2部
情報系専門学校の教員を12年勤めた後に同社へ入社、エンジニアへ転向。沖縄県と首都圏を中心にネットワーク構築業務に携わる。また、シスコ・ネットワーキングアカデミー認定インストラクタートレーナーとして、アカデミー参加校のインストラクターを指導している。炭水化物をこよなく愛する男。
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