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WindowsのXサーバでFedora Core 5にアクセスするには 北浦訓行 |
Windows用のXサーバでLinuxにアクセスするには(マルチウィンドウ編)やWindows用のXサーバでLinuxにアクセスするには(XDMCP編)で、WindowsのXサーバでLinuxのX Window Systemにアクセスする方法を説明した。
しかし、Fedora Core 5のX Window Systemは設定ファイルや設定方法が変わっているため、上記のページで紹介した方法ではアクセスできない。ここでは、XDMCPによってWindowsのXサーバでFC5にアクセスする方法を説明する。FC5のディスプレイマネージャはgdmがデフォルトなので、gdmを前提に話を進める。
XDMCPの設定は、GUIで行う場合[デスクトップ]メニューの[管理]−[ログイン画面]を選択する。rootのパスワードを入力すると、[ログイン画面の設定]ダイアログボックスが表示されるので、[リモート]タブをクリックして[スタイル]から[簡易型]を選択する。筆者の環境では[ローカルと同じにする]を選択すると、通常のgdmのログイン画面は表示されるものの、ログイン後に画面が表示されないという現象が発生した。
[ログイン画面の設定]ダイアログボックスの[リモート]タブ |
そして[XDMCPの設定]ボタンをクリックし、[XDMCP経由のログイン画面の設定]ダイアログボックスで[間接的なリクエストを受け取る]がオンになっていることを確認する。このダイアログボックスでは、ポート番号などを変更することもできる。
リモートからrootでのログインを許可する場合は、[セキュリティ]タブの[システム管理者(リモート)のログインを許可する]をオンにする。
以上で設定は完了だ。[閉じる]ボタンをクリックして、[ログイン画面の設定]ダイアログボックスを閉じる。
GUIではなく設定ファイルを直接書き換えて設定を行う場合は、/etc/gdm/custom.confに以下の記述を追加する。
[security] |
なお、以前はランレベル3でなければXDMCPでの接続はできなかったが、FC5の場合はランレベル5でなければXDMCPでの接続ができない。
XDMCP関係の設定以外に、ファイアウォールおよびSELinuxの設定が必要となる。[デスクトップ]メニューの[管理]−[セキュリティレベルとファイアウォールの設定]を選択して、[ファイアウォールのオプション]タブで[その他のポート]を開く。そして、[追加]ボタンをクリックして[Add Port]ダイアログボックスで[Port(s)]に[xdmcp]と入力し、[Protocol]で[udp]を選択する。
[Add Port]ダイアログボックス |
また、SELinuxは、[Permissive]か[Disabled]にしておく。以上で設定は完了だ。
なお、筆者の環境ではX-Deep/32でFC5に接続することができなかった。オープンソースのXサーバであるXming(http://sourceforge.net/projects/xming)では接続を確認できた。
XmingでFC5にログインした画面 |
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