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システムトレイにアプリケーションを常駐させるには北浦訓行 |
大規模なアプリケーションは、最新のPCであっても起動にそれなりの時間がかかってしまう。そのようなアプリケーションを高速に起動するために、システム上に常駐させる手法が取られることがある。
この方法は有効だが、アプリケーションにそれに対応した機能がなければならない。しかし、AllTray(http://alltray.sourceforge.net/)というツールを使用すると、指定したアプリケーションをシステムトレイに格納して、システム上に常駐させることができる。AllTrayは、GNOMEやKDE、XFCE 4、Fluxbox、WindowMakerの各デスクトップ環境に対応しているため、たいていのシステムで使用することができるだろう。
ここでは、Fedora 8でAllTrayを使用する方法を説明する。
Fedora 8の場合、AllTrayはyumコマンドでインストールすることができる。
# yum install alltray |
インストールが完了すると、[アプリケーション]メニューの[アクセサリ]に[AllTray]というメニュー項目が追加される。
まず、システムトレイに格納したいアプリケーションを起動する。ここでは、Firefoxを格納してみる。Firefoxが起動したら、[アプリケーション]メニューの[アクセサリ]−[AllTray]を選択してAllTrayを起動する。すると、デスクトップの中央にAllTrayの画面が表示される。
AllTrayの画面 |
この状態で、システムトレイに格納したいアプリケーション(ここではFirefox)のウィンドウをクリックすると、Firefoxがシステムトレイに格納される。
システムトレイに格納されたFirefox |
Firefoxを使用するときは、システムトレイの[Firefox]アイコンをクリックする。すると、一瞬でFirefoxのウィンドウがデスクトップに表示される。
ただし、ここで説明した方法では、ログアウトしたときに常駐が解除されてしまう。ログイン時に自動的に常駐させる方法については、「ログイン時にアプリケーションを常駐させるには」を参照してほしい。
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