第1回おばかアプリ選手権はこうして行われたD89クリップ(7)(3/5 ページ)

» 2009年03月19日 00時00分 公開
[仲里淳@IT]

エロは科学を進化させる原動力 「絶対!ぬぎPON」

サイバーエージェントチーム
「絶対!ぬぎPON」
当日の資料 uranodai.com

 浦野大輔さん(役割:Flash)、高岡哲也さん(役割:デザイン、ビデオ、サウンド)、切通仲人さん(役割:Flash)、そして会場には来られなかった平川彰さん(役割:デバイス)の4人から成るサイバーエージェントチームが披露したのは、野球拳アプリの「絶対!ぬぎPON」。

 野球拳というのは、じゃんけんをして負けた方が服を脱いでいくというアレ。「絶対!ぬぎPON」では、ビデオ映像とじゃんけん用コントローラである特製グローブ、バランスWiiボードを組み合わせて、バーチャルな野球拳を実現したものだ。

スクリーンには野球拳の相手となる女性がビデオ映像として登場。プレイヤーの操作に対してインタラクティブに反応する スクリーンには野球拳の相手となる女性がビデオ映像として登場。プレイヤーの操作に対してインタラクティブに反応する
じゃんけん用コントローラとなる特製グローブ。「曲げセンサー」が内蔵されていて、グー、チョキ、パーを認識する じゃんけん用コントローラとなる特製グローブ。「曲げセンサー」が内蔵されていて、グー、チョキ、パーを認識する
システム構成図。Flashで作成したプログラムだけでなく、曲げセンサーやらFunnelやらフィジカルデバイスも活用 システム構成図。Flashで作成したプログラムだけでなく、曲げセンサーやらFunnelやらフィジカルデバイスも活用

 じゃんけんで勝ち続けていよいよ最後の1枚になると、「恥ずかしいから」といわれプレイヤーはスクリーンに対して後ろを向かされる。ここでバランスWiiボードの出番。「どんな様子かな」とプレイヤーがスクリーンを見ようとすると、その動きを感知してなかなか脱がずにじらされる。そこからは、いくら待てども最後の姿は見ることができずに時間切れ。

最後の1枚となり、スクリーンに背を向けながら心待ちにしているプレイヤー。足元のバランスWiiボードに注目 最後の1枚となり、スクリーンに背を向けながら心待ちにしているプレイヤー。足元のバランスWiiボードに注目

 「実は、じゃんけんは必ず勝つようにプログラムされている。そして、最後の1枚は絶対に脱がない」とタネを明かした切通さん。今回の企画について「みんなの気を引くものとしてテーマをエロに決定。何を出してもじゃんけんに勝っちゃう『デレデレ』要素、最後の1枚は決して脱がない『ツンツン』要素を合わせることで、『デレツン』なアプリにした」と説明した。

「絶対!ぬぎPON」のおばかポイント

 野球拳のためにフィジカルコンピューティングにまで手を出すというムダに大げさなシステムがおばか。じゃんけんの相手として登場した女性はチャーミングではあるものの、男心をもてあそぶのは許せない。

復活した鳥人間コンテスト 「あのバイク」

鳥人間
「あのバイク」

 鳥人間が披露したのは「あのバイク」。エアロバイクをコントローラに、Google Earth上で空を飛んでしまおうというアプリ。社長の久川真吾さんがプロデュースをし、エンジニアの郷田まり子さんがすべてのプログラミングを担当した。

エアロバイクにセンサーを設置。ペダルの回転やプレイヤーの身体の傾きから飛行状態を制御する エアロバイクにセンサーを設置。ペダルの回転やプレイヤーの身体の傾きから飛行状態を制御する
スクリーンにはGoogle Earthの画面が表示される。1人称視点で気分も疲労度もまさに鳥人間コンテスト スクリーンにはGoogle Earthの画面が表示される。1人称視点で気分も疲労度もまさに鳥人間コンテスト
ニューヨークの市街地を飛行中。この日はペダルの回転速度が足りないせいで、あえなくビル群の中へ墜落してしまった ニューヨークの市街地を飛行中。この日はペダルの回転速度が足りないせいで、あえなくビル群の中へ墜落してしまった

「あのバイク」のおばかポイント

 正直、結構実用的なアプリでムダもない。実際、スポーツクラブにあったら意外と人気が出そうな感じである。従って、おばかポイントは見当たらない(褒め言葉?)。

 強いていえば、プレゼンで墜落した原因について久川さんから後日「ペダルを漕いだときに回路が絡まってしまいセンサーが故障。ニューヨーク上空を飛行するはずが、実際の鳥人間コンテストと同様に手前の川に着水してしまった」との弁解があった点が、おばかならぬトホホである。

あのバイクがちゃんと動作している映像

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