いままでにはなかった、さまざまな表現が可能となるHTML5+CSS3。今後ますます注目されていくことは間違いないでしょう。現時点ではまだ仕様が決まっていなかったり、そもそも対応しているWebブラウザが少なかったりしてなかなか実務で使っていくには難しい時期です。しかし、それも近い将来なくなることでしょう。
いまでも、グーグルが提供しているGoogle Docsなどでは、WebブラウザさえあればMicrosoft Officeの各アプリケーションに対応したファイルを作成・編集できます。
しかし、よりパワフルになったHTML5+CSS3を使えば、より豊かなユーザーインターフェイスの実装や、アニメーションによる操作性の向上、さらにはレスポンスの早い、まるでWebブラウザを使っていないかのような使い勝手のいいWebアプリケーションが登場することは間違いありません。
つまり、「HTML5対応のWebブラウザ(Chrome OS)さえあれば、何でもできる!」というのはいいすぎかもしれませんが、今後ますますHTML5+CSS3が発展していくことを考えると、そんな未来がくるのではないかと想像せずにはいられません。Chrome OSはきっと、そんな未来を指し示してくれるでしょう。
HTML5やCSS3を試したくなったら、もちろん自分で一から環境を用意し、ファイルを作って対応Webブラウザで確認してもいいですが、学習を応援してくれるWebサービスを利用すると、より気軽に始めることができます。
グーグルでは、6月後半からHTML5 APIのチュートリアルやコードのテスト機能を搭載した「HTML5ROCKS」を提供し、開発者の啓蒙(けいもう)に務めています。
カヤックが開発し6月半ばに公開した「jsdo.it」では、HTML5ROCKSと同様にWebブラウザ上でテストを書く機能に加え、コードを共有・評価したりコメントしたりするコミュニティ機能、Q&A機能などが充実しており、楽しく理解を深めることができます。
下のブログパーツは、Webブラウザを使ってjsdo.it上で作成された<canvas>タグのサンプルです。最初に表示されているのは、JavaScript/HTML5/CSSのソースコードです。右下の「Play」ボタンを押すことで、その場でそのコードが実行されます。HTML5対応Webブラウザで、このページを表示し試してみてください。
はじめてのかんばす。 - jsdo.it - share JavaScript, HTML5 and CSS
jsdo.itが何よりユニークなのは、他人の書いたコードをボタン1つで複製し、改造できるところで、この機能を「フォーク」と呼んでいます。例えば、上記<canvas>のサンプルをフォークするには、jsdo.itにログインして詳細ページに行き、「Fork」ボタンをクリックします。
すると、先ほどのコードの複製を、その場で編集開始できます。今回は、光がチカチカしすぎて眩しかったので、速度を10分の1にして画面の変化を観察できるようにしてみました(フォークしてできた作品はこちら)。
このように、自分でいちから書かなくても、他人が作ったコードを自分でいじってみることによって、HTML5の機能を簡単に試すことができます。HTML5/CSS3の思わぬ表現方法や先進的なサンプルがどんどん生まれているので、一度のぞいてみてはいかがでしょうか。
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面白法人カヤック 意匠部 ME課(メカ)
面白法人カヤックにてマークアップエンジニアが所属するチーム。オリジナルサービスからクライアントワークまでWeb、モバイルとデバイスを問わず幅広く担当。同社デザイナによるブログでもデザインのTips記事を公開中
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