高解像度ディスプレイを使っていると文字が小さく、読みにくく感じることがある。このような場合、デスクトップのカスタマイズで文字のサイズを大きくするとよい。
対象OS:Windows 7
液晶ディスプレイの価格が安くなってきており、1920×1080ドットといった高い解像度を実現したモデルであっても2万円程度から購入できるようになってきている。こうした高解像度の液晶ディスプレイを使えば、一度に表示可能な情報量が増え、複数のウィンドウを開いても重ならずに作業できる。
しかしこうした高解像度ディスプレイは、ある程度の画面サイズがなければ文字が小さく表示され、むしろ使いにくい。特に加齢によって視力が衰えてくると小さな文字が見にくくなるため、高解像度のディスプレイの方が文字が見づらくなるということもある。
WordやInternet Explorer(IE)のように表示する文字を拡大(Word 2010ならば[表示]−[ズーム]、IEならば[表示]−[拡大])できるアプリケーションもあるが、こうしたアプリケーションはそれほど多くない。
このような場合、Windows 7のディスプレイ設定を変更し、メニューやダイアログの文字を大きくするとよい。
ただし設定を変更すると、せっかく高解像度モニタを利用しても表示できる文字数などが少なくなってしまう点には注意が必要だ。またアプリケーションによっては、ダイアログ内の文字が大きくなることで、レイアウトが崩れたり、[OK]ボタンなどが画面の外に出てしまったりすることがある。
不具合がなるべく起こらないように適正な設定を行い、見やすい文字サイズの画面にするのがポイントだ。
Windows 7で文字を大きく表示するように設定するには、デスクトップの何もないところで右クリックし、メニューから[画面の解像度]を選択するか、[コントロール パネル]の[デスクトップのカスタマイズ]−[画面の解像度の調整]をクリックし、[画面の解像度]ダイアログを表示する。
[画面の解像度]ダイアログで[テキストやその他の項目の大きさの変更]をクリックし、[ディスプレイ]ダイアログを表示する。ここで[中]または[大]をクリックして選択し、[適用]ボタンをクリックすると、ログオフが要求されるので、すぐに変更を反映したい場合は[今すぐログオフ]ボタンをクリックし、ログオフ、再ログオンを行う。[中]を選択した場合、文字がデフォルトの大きさの125%に拡大され、[大]は150%に拡大される。
[B]
[中](125%)または[大](150%)以外のサイズに変更したい場合は、左側メニューから[カスタム テキスト サイズの設定]をクリックする。[カスタム DPI設定]ダイアログが表示されるので、ここに任意の%(ただし100以上)を入力するか、定規をマウスで動かすと、任意のサイズに設定できる。
[C]
ログオフ後、再ログオンすると文字やアイコンが大きく表示されるようになる。高解像度のディスプレイで文字が見にくいような場合は、適当な値を設定し、拡大するとよい。
ただし、アプリケーションによっては、文字の大きさを変更するとメニューやダイアログの表示がおかしくなることがあるので注意が必要だ。
例えば、解像度1440×900ドットのディスプレイの場合、標準の100%表示ではAdobe Reader 9の[環境設定]ダイアログ([編集]−[環境設定]メニューで表示)の全体が表示できるが、125%表示や150%表示に設定を変更すると、[OK]ボタンなどがデスクトップからはみ出してしまい、ボタンを押すことができなくなってしまう。アプリケーションによっては、メニュー・バーからメニューの文字がはみ出してしまったり、ダイアログの文字が重なって読みにくくなってしまったりといった不具合が生じる可能性もある。
設定を変更した場合は、よく利用するアプリケーションを起動し、ダイアログなどの表示がおかしくないか確認し、もし不具合があるようならば、拡大する%を少し小さくするなど調整するとよい。
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