UnityアプリをWebGL、UWP、Android、iOS用としてビルドしてみたゲーム開発初心者のためのUnity入門(終)(1/5 ページ)

Unityで3Dゲームを作るまでのいろいろな処理を解説する連載。最終回はアプリをWebで実行できるように書き出す方法やWindows上でUWP、Android、iOS用などにビルドする方法について解説する【Windows 10、Unity 5.6に対応】。

» 2017年06月27日 05時00分 公開
[薬師寺国安PROJECT KySS]

 Unityで3Dゲームを作るまでのいろいろな処理を解説する本連載「ゲーム開発初心者のためのUnity入門」。

 最終回の今回は、Unity 5.6で簡単なサンプルアプリを作成し、それをWebで実行できるように書き出す方法や、Windows上で各プラットフォーム(WebGL、UWP、Android、iOS)用にビルドした検証結果を紹介する。

 今回作成する簡単なサンプルアプリは、2人の3Dキャラが画面上を走り回るものだ。まずは、Asset Storeからダウンロードした3Dキャラと「ユニティちゃん」を一緒に動かす方法を解説する。「既にサンプルアプリを持っているので、作り方は必要ない」方は、3ページ目の「WebGL用に書き出す方法」から読んでいただいても問題ない。

ユニティちゃんを他の3Dキャラと並走させるサンプルアプリを作成

 Unityを起動し、「NEW」から、新しいプロジェクトを作成する。プロジェクト名は「CharaWithUnityChan」とする。

画面のレイアウトを変更してみる

 なお今回は、画面のレイアウトを変更してみた。HierarchyやProjectのタブをつかんでドラッグすると、図1のようにレイアウトすることも可能だ。

図1 レイアウトを変更した

 このようにUnityでは、編集画面のレイアウトをいろいろと変更可能だ。自分にとって一番使いやすいレイアウトで作業するといいだろう。

Asset Storeからアセットをインポートする

 Unityメニューの「Window」→「Asset Store」と選択して、Asset Storeを表示する。検索欄に「Mecanim Example Scenes」と入力すると、一覧の中に「Mecanim Example Scenes」が表示されるので、これをクリックする。「Mecanim Example Scenes」の「Download」画面が表示されるので、「Download」をクリックする(図2)。

図2 「Mecanim Example Scenes」の「Download」をクリックする

 「Download」→「Import」と進むと、「Import Unity Package」の画面が表示されるので、「Import」をクリックする(図3)。「Hold on」には結構時間がかかるので、そのつもりでいてほしい。

図3 「Import」をクリックする

 すると、「Project」の「Assets」フォルダに(図4)のようなたくさんのサブフォルダが作成される。

図4 「Project」の「Assets」フォルダに作成されたサブフォルダ

 次に、同じく「Asset Store」から「ユニティちゃん」をダウンロードしておく。「ユニティちゃん」のダウンロード方法については連載第3回で解説しているので、そちらを参照してほしい。

 「ユニティちゃん」をインポートすると、Project内の「Assets」フォルダに「Unitychan」というフォルダが作成される(図5)。

 Asset Storeから「Mecanim Example Scenes」をインポートし、さらに「Unitychan」をインポートすると、同じようなスクリプトがぶつかって、実行時にコンパイルエラーが表示される。読み込み後に、「Project」の「Assets」のところから、「UnityChan」→「Scripts」→「ThirdPersonCamera.cs」を削除しておいてもらいたい。

図5 「Project」の「Assets」フォルダ内に「Unitychan」フォルダが作成された

Animator Controller.unityを読み込む

 「Mecanim Example Scenes」をインポートすると、Projectの「Assets」フォルダに、Unityのロゴのファイルがたくさん作成されている(図6)。

図6 Unityロゴのファイルがたくさん作成されている

 図6から赤の四角で囲った、「Animatior.Controller.unity」ファイルをダブルクリックする。すると現在のSceneを保存するかどうか聞いてくるので「Don't Save」を選択する。

 すると、図7のような画面が表示される。

図7 「Animator.Controller.unity」を読み込んだScene画面とGame画面

 図7をプレー画面で実行すると、動画1のように3Dキャラが画面内を走り回る。

動画1 キャラが画面内を走り回る

 この動きに「ユニティちゃん」を並走させる。

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