本連載では、これからプログラミングやiPhoneアプリ開発を始めてみたい方を対象に、開発に必要な知識を基礎から解説していきます。今回は、Swiftの関数の定義の仕方や呼び出し方、引数や戻り値の使い方や注意点などについて。
これからプログラミングやiPhoneアプリ開発を始めてみたい方を対象に、開発に必要な知識を基礎から解説していく本連載。今回で、第6回目を迎えました。これまでは、下記の内容を学習してきました。
回を重ねるごとに内容が難しくなってきているように感じている方もいるかと思いますが、今回の内容は前回までの知識があれば理解できるはずです。少しずつステップアップしていきましょう。
今回は「関数」について学びましょう。関数とは、命令をひとまとまりにしたものです。と言ってもイメージしづらいと思いますので、具体的な例を出しながら説明していきます。
これまで連載では、実行したいプログラムを単純に一行ずつ記述していました。連載第3回では、「演算(足し算や引き算などのような計算)」という機能を使いました。例えば次のプログラムは、割合を計算して結果を表示するプログラムです。
let 割合の値 = 30.0 / 50.0 * 100 println("割合は\(割合の値)%です") // 割合は60.0%です
このプログラムを合計で2回行いたいときは、同じプログラムを単純に2回書けば良さそうです。さて、これが例えば1000回だった場合はどうでしょう? 同じプログラムを1000回書くなんて、気が遠くなる作業ですよね。
Swiftなどプログラミング言語では、一連の作業(プログラム)をひとまとまりにして切り出すことができます。こうすることで「この作業を1000回繰り返してください(※)」という意味になるプログラムを書くだけでよくなります。このような作業のまとまりのことを「関数」と言います。
※実際には「for文」などの繰り返し文を使って「作業を実行するプログラムを1000回繰り返す」といったプログラムになります(後述)。
それでは、関数の書き方と使い方を学んでいきましょう。
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