沖縄県は、沖縄本島を中心とした113(!)の島で構成された日本最南端の県です。
気候は温暖で、日本で唯一の亜熱帯性気候の地域です。地理的、歴史的に外国文化の多大な影響を受け、非常にユニークな文化圏を形成しています。
沖縄はかつて「琉球王国」と呼ばれる、王様のいる「国」でした。世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の1つ「首里城跡」は、国王が住んでいた城です。
明治時代に日本に組み込まれ、「沖縄県」になりました。
第二次世界大戦では、日本で唯一の現地住人を巻き込んだ地上戦が行われ、敗戦後、1972年の本土復帰まで、米国の統治下にありました。
沖縄には「万国津梁(ばんこくしんりょう)」という言葉があります。「世界の架け橋」という意味で、琉球王朝時代の15世紀に国が示したミッションのようなものです。
「地理的立地を生かし、東南アジアを中心とした交流の架け橋の役割を担って、共に栄えていこう」という意志は現代にも引き継がれており、県の施策で国際会議の誘致や海外OJT、近隣国との商談マッチングなどの事業が推進され「世界・アジアと日本のHUB」としての沖縄ブランドを構築しています。
沖縄は日本有数のリゾート地でもあり、美しく清潔な海を目当てに国内外から多くの観光客が訪問します。
2015年の統計では、1年間に約770万人の観光客が訪れ、そのうち約20%が外国からの訪問客です。主要な地域は中国、台湾、韓国で、今後も国外からの流入は飛躍的に増加していくとみられています。
那覇空港には国際線ターミナルがあります。中国、台湾、韓国の各都市へ空路が就航しており、2〜3時間程度でアクセスできます。近年ではLCC(格安航空会社)が参入し、運賃も安くなっています。
アジア圏の観光客にとって、沖縄は「日本製品を購入できる、自国から最も近いきれいな海があるリゾート地」です。
県内の各地にあるショッピングモールや量販店には免税カウンターが設置されています。国内唯一の路面型DFS(免税店)が那覇の新都心にあったり、アジアの富裕層をターゲットにしたリゾートウェディングを企画する企業があったりする他、全国有名店の沖縄進出も盛んです
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