鳥取県の良いところを紹介しました。しかしUIターンを希望される方がなかなか移住決断まで至らないのは、「観光地的な部分は分かるけれど、実際に暮らしたらどうなのか?」が見えないからではないでしょうか。
そこで鳥取県の「現状」を、倉吉市に住む私の日常生活を元に紹介します。参考になれば幸いです。
皆さんの「田舎」のイメージを崩すことなく、人通りは少なく、夜は真っ暗です。街灯がないところもあります。そこは漆黒の闇で、足元に縁石があるかどうか目を凝らして見ていないとコケるほどです。
倉吉市中心部の「倉吉駅前」でも、昼間に歩いているのは高校生くらいで、とても静かです。
夜は、駅前なのに暗いです。しかし活気がないわけではなく、駅前周辺には飲み屋街があり、人気のお店はいつも満席です。昔から続いているお店も多く、前述の山海の幸をいただけます。
私の会社は倉吉市の山側にあり、目に入るのは山と田んぼ、時々車。人にすれ違うことはほとんどありません。
皆さんの「ちょっとそこまで」ってどれくらいでしょうか?
東京や大阪の方に聞くと、2駅くらい先までのようです。一方、倉吉市民の「ちょっとそこまで」は、「家周辺〜見える範囲」です。
500メートルも離れていないコンビニにも車で行きます。歩けそうな距離ですが、「帰りの荷物が重いし……」などの言い訳をします。
職場探しの際も、通勤時間30分以上は対象外です。他県からIターンされた方は、カルチャーショックを受けるようです。
車がないと通勤も日常生活もほぼ100%不可能なので、18歳を過ぎれば1人1台です。
倉吉市の住宅地の土地売買価格は坪2〜20万円位、平均6.8万円です。
賃貸でしたら、2LDKが約5〜6万円です。さらに、月々同じくらいの支払いで、3LDK1戸建てが土地代込みで買えちゃいます(30〜35年ローンの場合)。
最近は空き家の有効活用をしているところもたくさんありますので、さらに安く確保できるようです。
なお倉吉市には、「人が住む建屋とトラクターや農業資材がしまってある建屋」「おじいさんおばあさん世代が住む建屋と若者夫婦が住む建屋」など、1つの敷地に建物が複数ある大きな家がたくさんあります。
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