本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、グループを削除する「groupdel」コマンドです。
本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、グループを削除する「groupdel」コマンドです。
「groupdel」はグループを削除するコマンドです。
新規グループを作成する「groupadd」コマンドは連載第258回で、グループのIDや名前を変更する「groupmod」コマンドは次回(第260回)を参照してください。
groupdel [オプション] グループ名
※[ ]は省略可能な引数を示しています。
短いオプション | 長いオプション | 意味 |
---|---|---|
-R ディレクトリ | --root ディレクトリ | chrootするディレクトリ |
-f | --force | 既存ユーザーのプライマリグループでも削除する(※1) |
※1 CentOS 7収録の「shadow-utils 4.1.5.1」は未対応。
「groupdel グループ名」でグループを削除します(画面1)。実行にはroot権限が必要です。sudoコマンド(第68回)などを利用してください。
groupdel グループ名
(グループを削除する)
なお、ユーザーのプライマリグループとなっているグループを削除してはいけません。さらに、プライマリグループ以外の場合、所属しているメンバーが残っていても削除できてしまいます。注意してください。
画面2ではグループを作成してユーザーを追加した直後とグループ削除後に「id」コマンド(第228回)を使って、ユーザーの情報がどのように変化したのかを確認しています。
あるグループがファイルの所有グループになっていた場合、そのグループを削除するとファイルの所有グループが「UNKNOWN」に変わります。「ls -l」では所有グループの欄がグループIDで表示されます。
画面3では「stat」コマンド(第122回)でファイルの情報を確認しています。testgroupを削除すると、このグループに属していたtestfileの所属グループが、「testgroup」から「1002」に変化しています。
西村 めぐみ(にしむら めぐみ)
PC-9801NからのDOSユーザー。PC-486DX時代にDOS版UNIX-like toolsを経てLinuxへ。1992年より生産管理のパッケージソフトウェアの開発およびサポート業務を担当。著書に『図解でわかるLinux』『らぶらぶLinuxシリーズ』『Accessではじめるデータベース超入門[改訂2版]』『macOSコマンド入門』など。2011年より、地方自治体の在宅就業支援事業にてPC基礎およびMicrosoft Office関連の教材作成およびeラーニング指導を担当。
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