Microsoftは2023年4月、Azure Active Directoryで管理される組織のアカウントに、新たに「システムが優先する多要素認証」機能を追加し、今後、最も安全な認証方法を提示するように、段階的に切り替えていくことを発表しました。
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「Microsoft Azure」サブスクリプションや「Microsoft 365」サブスクリプションなどで使用されるIDとアクセス管理サービス「Azure Active Directory(Azure AD)」では、電話やSMS(ショートメールメッセージ)、メール、認証アプリ(「Microsoft Authenticator」など)といった複数の多要素認証(Multi-Factor Authentication、MFA)をサポートし、ユーザーIDとパスワードによる認証に加えて、本人確認に基づいたより安全な認証をサポートしています。多要素認証の方法は、ユーザーが自分で追加登録することもできますし、管理者がポリシー設定で要求(強制)することもできます。
現在、エンドユーザーはさまざまな認証方法を使用していると思われますが、そのセキュリティレベルはさまざまです。より安全な認証方法を利用できるのにもかかわらず、知識不足や利便性などを理由に安全性の劣る方法が選択される可能性があります。
Microsoftは、ID認証が必要なそのときにユーザーが利用可能な最も安全な方法で認証することを促すために、2023年4月に「システムが優先する多要素認証(System-preferred multifactor authentication)」機能を追加しました。
この機能の設定を確認、構成するには、「Azureポータル」(https://portal.azure.com/)の「Azure Active Directory」ブレードを開き、「管理|セキュリティ|認証方法|設定」(画面1)を開きます。
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