最新Windows Server上でのMicrosoft 365 Appsのサポート状況、サポート期間と構成には要注意企業ユーザーに贈るWindows 11への乗り換え案内(17)

Windows Server 2022はリリースされてから間もなく2年になろうとしていますが、2023年3月以降、ようやくこの最新サーバOS上でのMicrosoft 365 Apps(Officeアプリ)の使用が正式にサポートされるようになりました。ただし、そのサポート期間やサポートされる構成については注意が必要です。

» 2023年07月25日 05時00分 公開
[山市良テクニカルライター]

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「企業ユーザーに贈るWindows 11への乗り換え案内」のインデックス

企業ユーザーに贈るWindows 11への乗り換え案内

Windows Server 2022がMicrosoft 365 Apps(ただし、バージョン2302以降)をサポート

 Microsoftは現在、最新の「Windows Server 2022」上で「Office 2019」「Office 2021」「Office LTSC」の各スイート製品(永続ライセンス製品)と、「Microsoft 365」サブスクリプションに含まれる「Microsoft 365 Apps」(旧称、Office 365 ProPlus)を正式にサポートしています。

 Microsoft 365 Appsについては、Windows Server 2022のリリース後、しばらくサポートされていませんでしたが、以下の「Windows ServerからのMicrosoft 365 Apps移行」ページで説明されている通り、バージョン2302以降のMicrosoft 365 Appsで正式にサポートされるようになりました。

 Microsoft 365 Appsのバージョン2302以降は、「最新チャネル」(Microsoft 365 Apps for Enterprise/Businessおよび永続ライセンス製品の既定)と「半期エンタープライズチャネル(プレビュー)」に向けて2023年3月にリリースされ、その翌月に「月次エンタープライズチャネル」向けにリリースされました。残る「半期エンタープライズチャネル」についても、2023年7月にバージョン2302がリリースされました。

Officeアプリ自身のサポートライフサイクルと、Windows Server上でのサポート期間

 Microsoftの固定ライフサイクルポリシーでは、通常、企業向け製品に対して「メインストリームサポート5年」と「延長サポート5年」の合計10年のサポートを提供しています。しかし、Officeスイート製品(永続ライセンス製品)については、Office 2019で延長サポートを2年に短縮し、Office 2016とサポート終了日をそろえ、Office 2021およびOffice LTSC 2021ではメインストリームサポートのみを提供します。そのため、WindowsデスクトップかWindows Serverかどうかに関係なく、後2年または3年でこれらの製品のサポートは全て終了します。

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