Windows Server 2022の「Sconfig」ツールのローカライズ問題はサンプルスクリプトで代替山市良のうぃんどうず日記(264)

Microsoftの製品やサービスは、古くから国際化対応が進んでいます。しかし、最近は機械翻訳の結果をそのまま製品/サービスに流用していると思われる部分が目に付くことがあります。単に表示上の問題であれば我慢できるのですが、意味不明になったり、機能に影響したりすると困りものです。

» 2023年08月30日 05時00分 公開
[山市良テクニカルライター]

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山市良のうぃんどうず日記

害のない誤訳はむしろホッコリすることも

 「Windows Server 2022」を「デスクトップエクスペリエンス」オプションでインストールしたことのある人なら、必ず最初のログオン時に、思わず二度見してしまいそうな誤訳を目にするはずです。それは、「サーバーマネージャー」の起動時にポップアップされる「今すぐWindows Admin CenterしてAzure Arc」という案内です(画面1)。

画面1 画面1 機械翻訳に依存した最近のWindowsやWindows Serverは、新たに追加された部分の日本語がおかしいことがある。意味は通じるし、機能には影響しないので実害はないのだが……

 オリジナルは「Try Windows Admin Center and Azure Arc today」なので、正しくは「今すぐWindows Admin CenterとAzure Arcを試す(試そう)」なのですが、「Azure Arc」や「Windows Admin Center」を使用したサーバ管理ページ(https://aka.ms/ManageWindowsServer)に誘導するだけの案内なので、害はありません。目障りなら「今後、このメッセージを表示しない」をチェックすればいいだけです。

IKEv2の「運動」をオン、これは無視できない問題

 「Windows 11」やWindows Server 2022では、以前のバージョンには存在しなかった、新たに追加されたUI(ユーザーインタフェース)の部分に、機械翻訳の問題が生じることが多いようです。

 最近、Windows 11 バージョン22H2のVPN設定で「IKEv2」の「モビリティ」というオプションが、「運動」と日本語化されているのを「設定」アプリ内に見つけました。このオプションは、Windows 11 バージョン21H2以前や「Windows 10」にはなかったものです。「ネットワーク共有センター」にあるVPN接続のプロパティでは、以前から「モビリティ」となっています(画面2)。

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