Microsoftは2023年10月、Windows標準搭載のスクリプト言語「VBScript」を“非推奨”の機能と位置付け、将来のWindowsリリースでの廃止に向けた流れを発表しました。
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Microsoftは2023年10月、「Windowsクライアントの非推奨の機能」リストに、新たに「VBScript」(Microsoft Visual Basic Scripting Edition)を追加しました。その説明によると、VBScriptは将来のWindowsリリースで廃止される前に、オンデマンド機能(オプション機能)にされ、その後、廃止(削除)されることになります(画面1、画面2)。
VBScriptは、Windowsに古くから標準搭載されているWindowsスクリプトホスト(WSH)である「CScript.exe」や「WScript.exe」で利用できるスクリプト言語の一つで、多くの管理者が古くから自作またはダウンロード入手した管理用スクリプト(情報の取得、設定の変更、ログオンスクリプトなど、拡張子は.vbsや.wsf)を利用してきました。「Microsoft Office」アプリのプログラミング(VBA《Visual Basic for Applications》マクロなど)でも、よく利用されています。
また、悪意のあるコードを含むMicrosoft Officeドキュメントを開かせるなど、そのコードを書くための言語として利用されることもあります。なお、今回の発表は“Windowsの機能としての非推奨/廃止”であって、Officeアプリについて言及しているわけではありません。
今回のVBScript廃止までの発表は、ざっくりとしたもので、オンデマンド機能化や廃止の時期は明確になっていません。
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