AIアシスタントで最適ルートを提供 Mapboxが「Navigation SDK」を公開自動車開発者向け、ブランド独自のナビゲーションを構築できる

Mapboxは、AI機能を備えた「Navigation SDK」を公開した。車載ナビゲーションのビジュアルを強化し、位置情報に関する会話を自然で実用的なものにするAI音声アシスタント「MapGPT」を提供する。

» 2024年01月12日 08時00分 公開
[@IT]

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 Mapboxは2024年1月11日、AI(人工知能)機能を含む「Navigation SDK」を公開した。車載ナビゲーションのビジュアルを強化し、位置情報に関する会話を自然で実用的なものにするAI音声アシスタント「MapGPT」を利用できる。

Navigation SDK(提供:Mapbox) Navigation SDK(提供:Mapbox)

 MapGPTは車両と統合されており、車両のナビゲーションやエンターテインメント、ストリーミングサービス、オートパイロット、空調システムなども会話で制御できる。マップのスタイルには、標準で「Mapbox Standard」スタイルの3D機能とライティング機能が適用される。76都市における2000以上のランドマークの3次元表示にも対応しているという。

 Navigation SDKは、BMWとMINIで使用されているEVルート計画システム「Mapbox for EV」を含んでいる。これは電気自動車(EV)のバッテリーシステムと統合されており、エネルギーの消費パターンを監視して航続距離を予測する。充電ステーション運営会社との協業によって、空いている充電ステーションの提案や、支払い処理まで可能だ。

 交通モデル「Mapbox Traffic」も強化した。Mapbox Trafficは、数万のMapbox対応アプリのネットワークで構築されており、渋滞や通行止め、道路の変更に関する情報を分単位で提供する。AIが推定運転時間と実際の運転時間の比較を学習することで、地域特有の運転パターンを調整する。渋滞地域での正確な推定ドライブ時間と、より良いルートを提供する。

 Navigation SDKは車載インフォテインメント向けのUX(ユーザーエクスペリエンス)フレームワークを備えており、車載機器の画面サイズに最適なレスポンシブUI(ユーザーインタフェース)レイアウトを提供する。UXフレームワーク上にウィジェットを構築することで、各社ブランド独自のナビゲーションを構築できると、Mapboxは述べている。

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