Windows 10やWindows 11をローカルアカウントで使用している場合、パスワードを忘れてしまっても3つの「セキュリティの質問」に正しく答えられれば、新しいパスワードを再設定できます。しかし、アップグレードを繰り返してきたWindows 10/11のローカルアカウントに設定した「セキュリティの質問」を覚えていますか?
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「Windows 10」や「Windows 11」では、「Microsoftアカウント」(Homeエディションの場合)または「Microsoft Entra ID(旧称:Azure Active Directory)アカウント」(Pro/Enterpriseエディションの場合)によるサインインが想定されており、いずれかのオンラインアカウントの使用が推奨されています。一方で、昔からのWindowsのように「ローカルアカウント」でサインインすることも可能です。
Windows 11からはHomeエディションではMicrosoftアカウントが必須(通常の方法でインストールした場合)になりましたが、Homeエディション以外であればインストール時に「サインインオプション」→「代わりにドメインに参加する」を選択すれば、ローカルアカウントを使用してセットアップできます。
また、インストール後であれば、「コンピューターの管理」(compmgmt.msc)や「ローカルユーザーとグループ」(lusrmgr.msc)スナップイン(Home以外の場合)、「NET USER」コマンド(全エディション)などの管理ツールを使用することでローカルアカウントを作成可能です。
Windows 10/11のインストール時にローカルアカウントを作成するように選択した場合、パスワードの設定後、3つの「セキュリティの質問」を設定するように要求されます(画面1)。
この3つの「セキュリティの質問」は、サインイン画面で誤ったパスワードを入力したときに表示される「パスワードのリセット」実行時に、全て正しく回答することで、新しいパスワードを設定できます(画面2)。ちなみに、日本語の答えは厳密に評価されるようですが、英字の大文字/小文字は回答の評価に影響しないようです。
3つの「セキュリティの質問」以外にも、「パスワードリセットディスク」をUSBフラッシュドライブに作成しておけば、パスワードのリセットに使用できます。ただし、「パスワードリセットディスク」はメディアの管理が面倒なので、「セキュリティの質問」を正しく設定しておくことをお勧めします。
アップグレードを繰り返してきたWindows 10/11の場合、「セキュリティの質問」とその答えのペアを3つとも正しく覚えておくのは難しいかもしれません。ましてや、トラブルなどが原因で後から作成したローカルアカウントを使用していると、「セキュリティの質問」が設定されていないということもあります。
Windows 10にローカルアカウントでサインインしている場合、「設定」アプリを開き、「アカウント」→「サインインオプション」→「パスワード」を開くと、「セキュリティの質問を更新する」のリンクが表示されます。このリンクをクリックすれば、現在サインインしているローカルアカウントの3つの「セキュリティの質問」と、その答えを再設定できます(画面3)。
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