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chkrootkitのログをローテートするには

北浦訓行
2005/6/9

 chkrootkitを定期的に実行するにはで説明した方法で作成したログファイルは、翌日chkrootkitが実行されたときに上書きされてしまう。

 /etc/cron.daily/chkrootkitの内容を、

#!/bin/sh
mv /var/log/chkrootkit.log.2 /var/log/chkrootkit.log.3
mv /var/log/chkrootkit.log.1 /var/log/chkrootkit.log.2
mv /var/log/chkrootkit.log /var/log/chkrootkit.log.1
/usr/local/bin/chkrootkit > /var/log/chkrootkit.log
grep "INFECTED" /var/log/chkrootkit.log | mail -s "chkrootkit log" root
chmod 600 /var/log/chkrootkit.log

のように変更すれば、3世代までのログを残すことができる。

 logrotateを使えば、より柔軟な保存設定が可能になる(syslogの保存期間を変更するにはおよびlogrotateの設定ファイルで指定できる主なコマンド参照)。chkrootkit用logrotateの設定を行うには、/etc/logrotate.d/chkrootkitを作成し、以下のような記述を行う。

/var/log/chkrootkit.log {
    daily ←毎日ローテート
    missingok ←logファイルがなくてもエラーを出さない
    rotate 30 ←30日分のログを保存
}

 /etc/logrotate.d/chkrootkitを作成したら、chmodコマンドでパーミッションを変更する。

# chmod 644 /etc/logrotate.d/chkrootkit

 以上の設定により、chkrootkitのログファイル(chkrootkit.log)は作成から1日たつとファイル名がchkrootkit.log.1のように変更され、chkrootkit.logには常に最新のchkrootkitのログが記録されることになる。

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