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chkrootkitを定期的に実行するには 北浦訓行 |
rootkitを検出するにはでchkrootkitを用いてrootkitの有無を調べる方法を説明したが、chkrootkitは定期的に実行しなければ意味がない(編注)。そこで、chkrootkitを定期的に実行する方法を説明する。
編注:chkrootkitは、実行時にlsやfindなどのコマンドを利用する。マシンがクラッキングを受けてlsなどが改ざんされると、chkrootkitの実行結果は信頼できなくなる。 汚染されていないと想定できるシステム(KNOPPIXなど、CDブートできるディストリビューション)で一時的にブートし、そのシステムのコマンドを使ってchkrootkitを実行するのがより望ましい。 |
chkrootkitを定期的に実行するには、cronを利用する。実行条件は以下のとおりとする。
- 1日に1回chkrootkitを実行する
- chkrootkitの実行結果を/var/log/chkrootkit.logに記録する
- 実行結果をrootあてにメールで送信する
1日に1回実行するには、/etc/cron.dailyディレクトリにchkrootkitを実行するシェルスクリプト/etc/cron.daily/chkrootkitを作成する。/etc/cron.daily/chkrootkitの内容は、以下のとおり(chkrootkitが/usr/local/binにインストールされている場合)。
#!/bin/sh |
スクリプトを作成したら、実行権を付加する。
# chmod 755 /etc/cron.daily/chkrootkit |
以上で設定は完了だ。テストとして/etc/cron.daily/chkrootkitを実行し、/var/logにchkrootkit.logが作成されることを確認する。
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